Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


14.7.2 リロード(データロード)をログレスモードで実行した場合の回復例(インデクス格納RDエリアにほかの表又はインデクスがない場合)

例題
  • インデクスが定義されている表のリロードをしていました。このとき,インデクス格納RDエリアの容量不足のため(又はソート処理エラーのため),インデクスの一括作成処理中にエラーが発生しました。なお,ソート処理エラーが発生した場合は,KFPL15062-Eメッセージが出力されます。

  • プラグインインデクスが定義されている表に,追加モードでデータロードをしていました。このとき,インデクス格納RDエリアの容量不足のため,プラグインインデクスの一括作成処理中にエラーが発生しました。

このとき,データは次に示すようになっています。

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) メッセージを確認します

データロードの場合はKFPL00703-Iメッセージが出力されているかを確認してください。リロードの場合はKFPL00714-I又はKFPL00734-Iメッセージが出力されているかを確認してください。出力されていれば表データは完成状態になっているため,pdrelsコマンドで表データ格納RDエリア(RDAREA1)の閉塞状態を解除してください。

pdrels -r RDAREA1

(2) pdmodコマンドでインデクス格納RDエリアを再初期化します

pdmodコマンドでインデクス格納RDエリア(RDAREA2)を再初期化してください。RDエリアの再初期化方法については,「RDエリアの容量又は属性を変更する方法(RDエリアの再初期化)」を参照してください。

(3) pdmodコマンドでインデクス格納RDエリアの容量を拡張します

RDエリアの容量不足でエラーとなった場合は,pdmodコマンドでインデクス格納RDエリア(RDAREA2)の容量を拡張してください。RDエリアの容量拡張方法については,「RDエリアの容量を大きくする方法(RDエリアの拡張)」を参照してください。

なお,ソート処理エラーの場合は,この操作は必ずしも必要ありません。出力されたエラーメッセージを参照して対策してください。

(4) pdholdコマンドでインデクス格納RDエリアを閉塞します

pdhold -r RDAREA2

既に閉塞している場合はこの操作は必要ありません。

(5) pdrorgコマンドでインデクスを再作成します

pdrorg -k ixrc -t TABLE1 /pdrorg/rorg02

(6) インデクス格納RDエリアのバックアップを取得します

更新前ログ取得モード(省略値)でインデクスを再作成したため,インデクス格納RDエリア(RDAREA2)のバックアップを取得してください。バックアップの取得方法については,「例題8(RDエリア単位にバックアップを取得する場合)」を参照してください。

(7) pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します

pdrels -r RDAREA2

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。