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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


14.1.5 例題3(インデクスの再編成中にRDエリアの容量不足が発生した場合:ログレスモードで実行した場合)

インデクスの再編成中にインデクス格納RDエリアの容量不足でpdrorgコマンドが異常終了しました。

〈この項の構成〉

(1) インデクス格納RDエリアを再初期化します

インデクス格納RDエリアは障害閉塞状態になっています。したがって,pdmodコマンドでインデクス格納RDエリアを再初期化して,障害閉塞状態を解除します。このとき,一緒にインデクス格納RDエリアの容量を大きくします。RDエリアの再初期化方法については,「RDエリアの容量又は属性を変更する方法(RDエリアの再初期化)」を参照してください。

(2) pdholdコマンドでインデクス格納RDエリア及び表格納RDエリアを閉塞します

pdhold -r RDAREA1,RDAREA2

(3) pdrorgコマンドでインデクスを再作成します

再初期化したRDエリア内のすべてのインデクスを再作成する必要があります。

pdrorg -k ixrc -t TABLE01 /pdrorg/rorg01
〔説明〕

-k:インデクスを再作成するためixrcを指定します。

-t:インデクスを定義した表の名称を指定します。

/pdrorg/rorg01:pdrorgコマンドの制御文情報ファイル名を指定します。制御文情報ファイルの指定例を次に示します。

idxname name=INDEX01
idxwork bes1 /pdrorg
sort bes1 /tmp/sortwork

INDEX01:インデクス識別子

bes1:インデクス情報ファイルを作成するサーバ名(HiRDB/パラレルサーバの場合に指定します)

/pdrorg:インデクス情報ファイルを作成するディレクトリ名

bes1:ソート用ワークファイルを作成するサーバ名(HiRDB/パラレルサーバの場合に指定します)

/tmp/sortwork:ソート用ワークディレクトリ名

(4) インデクス格納RDエリア及び表格納RDエリアのバックアップを取得します

インデクス格納RDエリア及び表格納RDエリア(RDAREA1及びRDAREA2)のバックアップを取得します。バックアップの取得方法については,「例題8(RDエリア単位にバックアップを取得する場合)」を参照してください。

(5) pdrelsコマンドでインデクス格納RDエリア及び表格納RDエリアの閉塞を解除します

pdrels -r RDAREA1,RDAREA2

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。