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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


13.13.6 データベース再編成ユティリティ及びデータベース作成ユティリティの例

〈この項の構成〉

(1) データベース再編成ユティリティ(pdrorg)の例

データベース再編成ユティリティ(pdrorg)は,RDエリア単位に,データベース作成ユティリティ(pdload)が入力できる形式でアンロードする必要があります。データベース再編成ユティリティの例を次の図に示します。この例では,表の分割格納条件を変更する前に必要なアンロードデータファイルを作成しています。

図13‒85 データベース再編成ユティリティの例

[図データ]

(a) R02をアンロードします

R02をアンロードする場合の制御文とコマンドラインの例を次に示します。

●制御文(control_file1)
unload /pdrorg/unld01
 
●コマンドライン
pdrorg -k unld -r R02 -W bin -t T1 control_file1
〔説明〕

-k:アンロードをするためunldを指定します。

-r:アンロード対象のRDエリア名を指定します。

-W bin:データベース作成ユティリティが使用する形式でアンロードします。必ず指定します。

-t:アンロードする表の表識別子を指定します。

control_file1:制御文ファイル名を指定します。

(b) R03をアンロードします

R03をアンロードする場合の制御文とコマンドラインの例を次に示します。

●制御文(control_file2)
unload /pdrorg/unld02
 
●コマンドライン
pdrorg -k unld -r R03 -W bin -t T1 control_file2
〔説明〕

-k:アンロードをするためunldを指定します。

-r:アンロード対象のRDエリア名を指定します。

-W bin:データベース作成ユティリティが使用する形式でアンロードします。必ず指定します。

-t:アンロードする表の表識別子を指定します。

control_file2:制御文ファイル名を指定します。

(2) データベース作成ユティリティ(pdload)の例

データベース作成ユティリティ(pdload)は,データベース再編成ユティリティ(pdrorg)で作成したアンロードデータファイルからRDエリア単位に追加モードで実行する必要があります。データベース作成ユティリティの例を次の図に示します。この例では,表の分割格納条件を変更した表からデータベースを作成しています。

図13‒86 データベース作成ユティリティの例

[図データ]

(a) R01とR02をR06に統合します

R06に統合する場合の制御文とコマンドラインの例を次に示します。

●制御文(control_file)
option divermsg=off
source R06 /pdrorg/unld01,/pdrorg/unld02
 
●コマンドライン
pdload -W -b T1 control_file
〔説明〕

-W:データベース再編成ユティリティで出力したファイルを入力ファイルとします。必ず指定します。

-b:入力ファイルがバイナリ形式です。必ず指定します。

T1:対象の表識別子を指定します。

control_file:制御文ファイル名を指定します。