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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


13.3.5 例題5(LOB列が定義されている表を再編成する場合)

LOB列が定義されている表(TABLE1)を表単位で再編成します。このとき,LOBデータも一緒に再編成します。再編成するときの条件は次のとおりです。

〈手順〉
  1. pdholdコマンドで再編成対象RDエリアを閉塞します。

  2. pdrorgコマンドの制御文ファイルを作成します。

  3. pdrorgコマンドで表を再編成します。

  4. 再編成対象RDエリアのバックアップを取得します。

  5. pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します。

手順の数字はこの後で説明している( )レベルに対応しています。例えば,3の操作は(3)で説明しています。

ポイント
  • 更新前ログ取得モードでpdrorgコマンドを実行するため,pdrorgコマンドの実行後(手順4)にバックアップを取得する必要があります。

  • 更新前ログ取得モードでpdrorgコマンドを実行するため,前記の手順1〜4の間は再編成対象RDエリアを閉塞したままにしてください。

〈この項の構成〉

(1) pdholdコマンドで再編成対象RDエリアを閉塞します

pdhold -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4,RDAREA5,RDAREA6

(2) pdrorgコマンドの制御文ファイルを作成します

制御文ファイル(/pdrorg/rorg01)の内容を次に示します。

(a) HiRDB/シングルサーバの場合

unload /pdrorg/unfile1                        1
idxwork /pdrorg/idxwork                       2
sort /sortwork                                3
〔説明〕
  1. アンロードデータファイルの名称を指定します。

  2. インデクス情報ファイル作成用のディレクトリ名を指定します。このディレクトリ下にインデクス情報ファイルが作成されます。

  3. ソート用ワークディレクトリの名称を指定します。

(b) HiRDB/パラレルサーバの場合

unload bes1:/pdrorg/unfile1                   1
idxwork bes1 /pdrorg/idxwork                  2
sort bes1 /sortwork                           3
unload bes2:/pdrorg/unfile2                   4
idxwork bes2 /pdrorg/idxwork                  5
sort bes2 /sortwork                           6
〔説明〕
  1. アンロードデータファイル(bes1用)の名称を指定します。

  2. インデクス情報ファイル作成用(bes1用)のディレクトリ名を指定します。このディレクトリ下にインデクス情報ファイルが作成されます。

  3. ソート用ワークディレクトリ(bes1用)の名称を指定します。

  4. アンロードデータファイル(bes2用)の名称を指定します。

  5. インデクス情報ファイル作成用(bes2用)のディレクトリ名を指定します。このディレクトリ下にインデクス情報ファイルが作成されます。

  6. ソート用ワークディレクトリ(bes2用)の名称を指定します。

(3) pdrorgコマンドで表を再編成します

pdrorg -k rorg -j -t TABLE1 /pdrorg/rorg01
〔説明〕

インデクス(INDEX1)も同時に再作成するため,-iオプションを省略してインデクス一括作成モードでインデクスを一括作成します。

-k:再編成をするためrorgを指定します。

-j:LOB列がある表を再編成する場合に指定します。

-t:再編成する表の名称を指定します。

/pdrorg/rorg01:(2)で作成したpdrorgコマンドの制御文ファイル名を指定します。

(4) 再編成対象RDエリアのバックアップを取得します

再編成対象RDエリア(RDAREA1〜RDAREA6)のバックアップを取得してください。バックアップの取得方法については,「例題8(RDエリア単位にバックアップを取得する場合)」を参照してください。

(5) pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します

pdrels -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4,RDAREA5,RDAREA6

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。