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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


11.8.2 前提条件及び対象とする業務の条件

シナリオによるバックエンドサーバの負荷均等化を行う場合の前提条件,及び対象とする業務の条件を次に示します。

前提条件
  • 複数ユニット構成のHiRDB/パラレルサーバである

  • 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している(又は適用可能である)

対象とする業務の条件
  • 一つのHiRDBで二つ以上の異なる業務を実行する

  • 各業務で主に使用するバックエンドサーバ(負荷が掛かるバックエンドサーバ)が全バックエンドサーバのうちの一部である

  • 各業務で主に使用するバックエンドサーバ(負荷が掛かるバックエンドサーバ)が業務ごとに互いに排他的である

  • 各業務の負荷のピーク期間(時間)が重ならない

  • 各業務の負荷変動が予測又は想定できる

  • 移動対象のバックエンドサーバを使用する業務のトランザクションは短時間で終了する(少なくともバックエンドサーバ移動時に長時間決着しないトランザクションがない)

  • バックエンドサーバの移動中にそのバックエンドサーバを使用するトランザクションが一時的に滞留したり,又はキャンセルされたりすることを許容できる

注※

バックエンドサーバの移動による各ユニットの負荷均等化が目的のため,各業務が完全に排他的である必要はありません。

参考
  • バックエンドサーバの移動をするときはバックエンドサーバの負荷が高い状態です。バックエンドサーバの負荷が高いときにバックエンドサーバを移動するため,トランザクションが一時保留されたり,又はキャンセルされたりして業務に影響が出ます。

  • バックエンドサーバの移動先ユニットも想定以上に負荷が高い可能性があります。このため,バックエンドサーバを移動しても,バックエンドサーバの負荷が均等化されないことがあります。