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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


11.3.2 HiRDBを終了してユニットを移動する場合(RDエリアを再作成する場合)

HiRDB/パラレルサーバのユニットを移動します。このときの手順を説明します。

[図データ]

参考

システムマネジャのユニットを移動すると影響が大きいため,移動しないことをお勧めします。

〈この項の構成〉

(1) 新規サーバマシンを準備します

新規サーバマシンを準備して,HiRDBをインストールしてセットアップしてください。HiRDBのインストール及びセットアップについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

なお,次に示すことを既存のユニットに合わせてください。

(2) pdcopyコマンドで全RDエリアのバックアップを取得します

バックアップの取得については,「バックアップの取得例」を参照してください。

(3) pdrorgコマンドでBES1の表データをRDエリア単位にアンロードします

RDエリア単位のアンロードについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

(4) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します

pdstop

必ず正常終了させてください。

(5) pdloglsコマンドでユニット1のシステムログファイルの状態をチェックします

pdlogls -d sys -s bes1

(6) pdlogunldコマンドでアンロード待ち状態のシステムログファイルをアンロードします

pdlogunld -d sys -s bes1 -g log01 -o /unld/unldlog01

(7) pdlogrm及びpdstsrmコマンドで移動元ユニットのシステムファイルを削除します

pdlogrm -d sys -s fes1 -f /sysarea/log01           1
   :
pdlogrm -d spd -s fes1 -f /sysarea/sync01          2
   :
pdstsrm -s fes1 -f /sysarea/ssts01                 3
   :
pdstsrm -u UNT1 -f /sysarea/usts01                 4
   :
〔説明〕
  1. 移動元ユニット(FES1及びBES1)のシステムログファイルを削除します。

  2. 移動元ユニット(FES1及びBES1)のシンクポイントダンプファイルを削除します。

  3. 移動元ユニット(FES1及びBES1)のサーバ用ステータスファイルを削除します。

  4. 移動元ユニットのユニット用ステータスファイルを削除します。

(8) HiRDBシステム定義を変更します

ユニット構成の変更を反映したHiRDBシステム定義を作成してください。

(9) pdloginit及びpdstsinitコマンドでユニット1に必要なシステムファイルを作成します

pdloginit -d sys -s fes1 -f /sysarea/log01 -n 5000          1
   :
pdloginit -d spd -s fes1 -f /sysarea/sync01 -n 5000         2
   :
pdstsinit -s fes1 -f /sysarea/ssts01 -c 3000                3
   :
pdstsinit -u UNT1 -f /sysarea/usts01 -c 3000                4
   :
〔説明〕
  1. FES1及びBES1のシステムログファイルを作成します。

  2. FES1及びBES1のシンクポイントダンプファイルを作成します。

  3. FES1及びBES1のサーバ用ステータスファイルを作成します。

  4. ユニット1のユニット用ステータスファイルを作成します。

(10) pdconfchkコマンドでHiRDBシステム定義をチェックします

pdconfchk

エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。

(11) pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します

pdstart

(12) pdmodコマンドでユニット1のRDエリアを再初期化します

RDエリアの再初期化については,「RDエリアの容量又は属性を変更する方法(RDエリアの再初期化)」を参照してください。

(13) pdrorgコマンドでユニット1の表データをRDエリア単位にリロードします

(2)で作成したアンロードデータファイルを入力データにします。RDエリア単位のリロードについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

(14) pdcopyコマンドで全RDエリアのバックアップを取得します

バックアップの取得については,「バックアップの取得例」を参照してください。

(15) クライアント環境定義を変更します

クライアント環境定義に次に示すオペランドを指定している場合は注意が必要です。これらのオペランドに移動対象のフロントエンドサーバ(FES1)を指定している場合は指定値を変更してください。

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。