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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


9.12.5 方法2で時刻を遅らせる場合の制限事項

方法2で時刻を遅らせる場合の制限事項と対策を次の表に示します。

表9‒6 方法2で時刻を遅らせる場合の制限事項と対策

制限事項

対策

ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションを使用できません。

方法1で時刻を遅らせてください。

NetBackup連携機能を使用したバックアップ取得及び回復はできません。

方法1で時刻を遅らせてください。

pdfrstrコマンド実行時,-tオプションを指定していても,タイムスタンプを比較できません。

次に示すどちらかの対策をしてください。

  • -tオプションを使用しないで,バックアップファイルをユーザが管理するようにしてください。

  • 時刻を遅らせた後で,pdfbkupコマンドを再度実行し,取得したバックアップファイルを使用して,pdfrstrコマンドを実行してください。

pdcspoolコマンドで一部のファイルが削除できません。

次に示すどちらかの対策をしてください。

  • 時刻を遅らせる前にHiRDBを終了した時刻まで待ってから,pdcspoolコマンドを再度実行してください。

  • -dオプションに0を指定してpdcspoolコマンドを実行してください。すべてのファイルを削除できます。

HiRDB Datareplicatorのデータ抽出機能を使用している場合,抽出対象の表を生成した時刻より遅い時刻に遅らせることはできません。

OSの時刻を遅らせた後でHiRDB Datareplicatorの抽出機能を起動するまでに,抽出対象の表に対して次に示す手順を実行してください。

  1. データベース再編成ユティリティ(pdrorg -k unld)で表のデータをアンロードします。

  2. DROP TABLEで表を削除します。

  3. CREATE TABLEで表を再定義します。

  4. データベース再編成ユティリティ(pdrorg -l reld)で表のデータをリロードします。

  5. hdeprepコマンドでHiRDB Datareplicatorの抽出プリプロセス定義ファイルを再生成します。

JP1/PFM-Agent for HiRDBを使用している場合,OSの時刻を遅らせてから,前回HiRDBを終了した時刻になるまでパフォーマンスデータを取得できません。

次に示す手順を実行してください。

  1. OSの時刻を進めて,運用又はテストをする前に,JP1/PFM-Agent for HiRDBを停止してください。

  2. 運用又はテスト終了後,OSの時刻を遅らせてからJP1/PFM-Agent for HiRDBを再起動してください。

HiRDB CMを使用している場合,HiRDB CMのバックアップファイル及びアンロードログファイル管理機能を使用できません。

次に示すどちらかの対策をしてください。

対策1

  1. OSの時刻を進めて,運用又はテストをする前に,HiRDB CMを停止してください。

  2. 運用又はテスト終了後,OSの時刻を遅らせてからHiRDB CMを再起動してください。

対策2

  1. OSの時刻を遅らせる前にHiRDB CMが記憶しているバックアップファイル及びアンロードログファイルの情報を削除してください。

  2. OSの時刻を遅らせた後で,HiRDB CMが記憶しているバックアップファイル及びアンロードログファイルの情報を再取得してください。