9.12.2 方法1で時刻を遅らせる場合
方法1で時刻を遅らせる場合,次の手順に従ってください。
- 〈手順〉
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- 注
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処理ボックスの左にある数字はこの後で説明している( )レベルに対応しています。例えば,3の操作は(3)で説明しています。
- 〈この項の構成〉
(1) HiRDBを正常終了します
pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します。
(2) HiRDB Datareplicatorのデータ抽出機能を使用している場合の対処(その1)
次の対処をしてください。なお,(b)と(c)の順序はどちらが先でもかまいません。HiRDB Datareplicatorのコマンドについては,マニュアル「HiRDBデータ連動機能 HiRDB Datareplicator」を参照してください。
(a) HiRDB Datareplicatorがすべてのシステムログの抽出を完了してから,抽出したシステムログのすべてが反映側のデータベースに反映されるまで待ちます
すべてのシステムログの抽出が完了したかどうかの確認方法,及びすべてのシステムログが反映されたかどうかの確認方法については,マニュアル「HiRDBデータ連動機能 HiRDB Datareplicator」の「抽出側システムの構成変更」を参照してください。
(b) HiRDB Datareplicatorのデータ抽出機能を停止します
hdestopコマンドで,HiRDB Datareplicatorのデータ抽出機能を停止します。
(c) 反映側のデータ連携機能を停止します
反映側のデータ連携機能を停止します。反映側のデータ連携機能がHiRDB Datareplicatorの場合は,hdsstopコマンドで停止します。
(3) システム時刻を遅らせます
OSの設定で時刻を遅らせます。HiRDB/パラレルサーバの場合,各サーバマシンの時刻が異なると,メッセージの突き合わせなどが煩雑になるため,各サーバマシンの時刻を同じに設定します。
(4) HiRDBを正常終了した時刻になるまで待ちます
遅らせた分だけ(例えば,1時間遅らせた場合は,1時間),時間が経過するのを待ちます。
(5) HiRDBを正常開始します
pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します。
(6) HiRDB Datareplicatorのデータ抽出機能を使用している場合の対処(その2)
次の対処をしてください。なお,(a)と(b)の順序はどちらが先でもかまいません。
(a) HiRDB Datareplicatorのデータ抽出機能を起動します
hdestartコマンドで,(2)(b)で停止したHiRDB Datareplicatorのデータ抽出機能を起動します。
(b) 反映側のデータ連携機能を起動します
(2)(c)で停止した反映側データ連携機能を起動します。反映側のデータ連携機能がHiRDB Datareplicatorの場合は,hdsstartコマンドで起動します。
(7) アンロードレスシステムログ運用をしている場合の対処
ログポイントを取得するために,-zオプション指定でデータベース複写ユティリティ(pdcopy)を実行して,全RDエリアのバックアップを取得します。なお,HiRDB/パラレルサーバで全RDエリアのバックアップを取得するには,サーバごとに-zオプション指定のpdcopyコマンドを実行する必要があります。