9.5.1 ユーザ数が増えた場合に見直す項目
ここでは,ユーザ数が増えた場合に見直す項目について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) HiRDBシステム定義のオペランド
ユーザ数が増えた場合,次に示すオペランドの指定値を見直す必要があります。
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pd_max_users
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pd_max_server_process※
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pd_utl_exec_mode
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pd_system_complete_wait_time
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pd_process_terminator_max
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pd_queue_watch_time
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pd_process_count
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pd_lck_pool_size
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pd_fes_lck_pool_size
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pd_sql_object_cache_size
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pd_table_def_cache_size
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pd_view_def_cache_size
- 注※
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pd_max_server_processオペランドを省略すると,このオペランドの値をHiRDBが自動計算します。
(2) HiRDBが使用する共用メモリ
HiRDBが使用する共用メモリが増加します。そのため共用メモリが取得できなくなる可能性があります。その場合,KFPO00113-Eメッセージでshmget()システムコールのエラーが通知されるのでメッセージを基に対策してください。
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errno=22の場合は,OSのオペレーティングシステムパラメタ(shmmax,shminfo_shmmax,又はSHMMAX)を大きくする必要があります。
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errno=12の場合は,メモリを増設するか又はほかのプログラムを停止する必要があります。
OSのオペレーティングシステムパラメタの見積もりについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
OSのオペレーティングシステムパラメタの変更方法については,各OSのマニュアルを参照してください。なお,オペレーティングシステムパラメタ変更後は,一度OSをリブートしないとその値は有効にならないため注意してください。
共用メモリ及びセマフォに関する数値が実際にどのくらいになるかは,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
(3) HiRDBが使用するポート数
ユーザ数が増えた場合,HiRDBが使用するポート数が増加します。ポート数が不足すると,処理が中断したり,ほかのプログラムの通信処理に影響を与えたりします。OSが自動的に割り当てるポート数はOSによって異なるため,各サーバマシンのネットワークに関する設定を確認してください。HiRDBが使用するポート数については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
OSが自動的に割り当てるポート数で足りない場合は,pd_registered_portオペランドでHiRDBが使用するポート番号を範囲指定してください。詳細については,「通信処理で使用するポート番号を範囲指定する方法」を参照してください。
(4) 排他制御用プールサイズ
ユーザ数が増えた場合,排他要求数が増加します。その結果,排他制御用プールサイズの不足によるエラーが発生することがあります(KFPS00443-Iメッセージが出力されます)。この場合,pd_lck_pool_sizeオペランドの指定値を見直してください。
なお,排他制御用プールサイズ不足がフロントエンドサーバで発生した場合は,pd_fes_lck_pool_sizeオペランドの指定値を見直してください。排他制御用プールサイズ不足がどのサーバで発生したかは,KFPS00443-Iメッセージに表示されます。
(5) 使用するセマフォ数及びセマフォ識別子数(HiRDB/シングルサーバ限定)
HiRDB/シングルサーバの場合は,使用するセマフォ数及びセマフォ識別子数が増加します。その場合,KFPS01815-E又はKFPO00107-Eメッセージによって,semget()システムコールのエラーが通知されるのでメッセージから対策を行ってください。
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errno=22の場合は,OSのオペレーティングシステムパラメタ(semmns,seminfo_semmns,又はSEMMNS)を大きくする必要があります。
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errno=28の場合は,OSのオペレーティングシステムパラメタ(semmni,seminfo_semmni,又はSEMMNI)を大きくする必要があります。
HiRDB/パラレルサーバの場合は,セマフォ数及びセマフォ識別子数に影響を及ぼしません。
OSのオペレーティングシステムパラメタの見積もりについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
(6) ステータスファイルの容量
ステータスファイルの容量が増加します。ステータスファイルの容量見積もりは,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
容量見積もりの後に,ステータスファイルを再作成してください。
ステータスファイルを再作成する場合,pdstsinitコマンドの-cオプションの指定値(レコード数)を大きくしてください。
なお,ユニット用ステータスファイル,及びサーバ用ステータスファイルの両方とも再作成してください。
(7) OSのオペレーティングシステムパラメタ
ユーザ数が増えた場合,OSのオペレーティングシステムパラメタを見積もり直してください。OSのオペレーティングシステムパラメタの見積もりについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
また,AIX版の場合,次に示すOSのオペレーティングシステムパラメタの値も大きくする必要があります。
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somaxconn
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maxuproc