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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


8.14.5 注意事項

  1. pd_work_buff_modeオペランドを省略するか又はpoolを指定すると,pd_work_buff_sizeオペランドの値がHiRDBの開始時に確保するメモリサイズに含まれます。このため,pd_work_buff_sizeオペランドの値はこの機能の監視対象外になります。したがって,pd_work_buff_sizeオペランドに大きな値を指定すると,この機能を適用しても効果がでないことがあります。

  2. 次の表に示す場合はサーバプロセスのメモリサイズ監視機能を適用しても,メモリサイズが大きいサーバプロセスを終了できないため,効果がありません。

    表8‒14 サーバプロセスのメモリサイズ監視機能を適用しても効果がない場合

    条件

    効果がない場合

    シングルサーバ又はフロントエンドサーバの場合

    • メモリサイズが大きいサーバプロセスに接続しているUAPが,DISCONNECT文を発行しない場合(HiRDB SQL ExecuterがHiRDBとの接続を切り離さない場合も含みます)

    • HiRDBのXA接続用クライアントライブラリを使用しないOpenTP1のユーザサーバプロセスが,DISCONNECT文を発行しないで多数残り,接続するサーバプロセスのメモリサイズが大きい場合

    • HiRDBのXA接続用クライアントライブラリを使用し,trn_rm_open_close_scopeオペランドにprocessを適用するOpenTP1のユーザサーバプロセスが多数残り,接続するサーバプロセスのメモリサイズが大きい場合(この場合,ユーザサーバプロセスを終了して接続するサーバプロセスとの接続を切り離したときに,サーバプロセスのメモリサイズ監視機能が適用されます)

    ディクショナリサーバ又はバックエンドサーバの場合

    • メモリサイズが大きいサーバプロセスに接続しているUAPが,COMMIT文やROLLBACK文を発行しない場合(HiRDB SQL ExecuterがCOMMIT文やROLLBACK文を発行しない場合も含みます)

    • HiRDBのXA接続用クライアントライブラリを使用しないOpenTP1のユーザサーバプロセスが, COMMIT文やROLLBACK文を発行しないで多数残り,接続するサーバプロセスのメモリサイズが大きい場合

    • HiRDBのXA接続用クライアントライブラリを使用するOpenTP1のユーザサーバプロセス上で実行されるトランザクションが決着(コミット又はロールバック)しないで多数残り,接続するサーバプロセスのメモリサイズが大きい場合(この場合,トランザクションが決着したときに,サーバプロセスのメモリサイズ監視機能が適用されます)