Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


5.2.3 HiRDBの稼働中にステータスファイルの容量を大きく(小さく)する場合

レコード使用率が高くなった場合,次に示す手順でステータスファイルの容量を大きくしてください。

〈手順〉
  1. pdlsコマンドで次に示すことを確認してください。

    ・予備のステータスファイル(ファイルの状態がSTANDBYと表示されます)

    ・ステータスファイルのレコード数

    pdls -d sts -s b001

  2. pdstsclsコマンドで予備ファイルを予約にします。

    pdstscls -s b001 -n sstsfg01

  3. pdstsrmコマンドで予約ファイルを削除します。

    pdstsrm -s b001 -f /sysfile01/ssts1a

    pdstsrm -s b001 -f /sysfile01/ssts1b

  4. pdstsinitコマンドで,3で削除したステータスファイルを再作成します。

    このとき,レコード数を変更前のステータスファイルより大きくしてください。ファイル容量を小さくする場合はレコード数を小さくしてください。

    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1a -l 4096 -c 1000

    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1b -l 4096 -c 1000

  5. pdstsopenコマンドで,4で作成したステータスファイルを予備にします。

    pdstsopen -s b001 -n sstsfg01

  6. pdstsswapコマンドで現用ファイルをスワップします。スワップ後,1〜5の手順で現用ファイルの容量を大きくしてください。

    pdstsswap -s b001

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

注意事項
  • 予備ファイルを予約に変更するとき,すべての予備ファイルを予約に変更しないでください。予備ファイルがないときにステータスファイルのスワップが発生すると,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)が異常終了します。したがって,最低一つの予備ファイルを残した状態でステータスファイルの容量を変更してください。

  • pd_syssts_last_active_file又はpd_sts_last_active_fileオペランドを指定している場合は注意が必要です。手順6で現用ファイルを変更しているため,これらのオペランドの指定値を次回のHiRDB開始時までに変更してください。変更しないと,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)を開始できません。