Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


3.11.5 ほかの機能との関連

〈この項の構成〉

(1) システムログファイルを二重化している場合

システムログファイルを二重化している場合,どちらかの系のシステムログファイルが自動拡張できなくなったとき,該当するファイルグループを拡張できない状態にして,拡張対象外とします。このとき,該当するファイルグループが使用できるシステムログファイルのサイズは,サイズが小さい方の系のサイズとし,差異となる領域はシステムログファイルが使用できない領域とします。

なお,システムログファイルの片系運転を適用している場合,システムログファイルに障害が発生しても,HiRDBは正常な系の自動拡張を続行します。ただし,自動拡張で拡張できない状態になった場合は,HiRDBはシステムログファイルに障害が発生したと判断しません。そのため,この場合は片系運転は行いません。自動拡張できなくなったファイルグループを拡張できない状態にした後で,さらにシステムログファイルに障害が発生した場合は片系運転を行いますが,障害が発生したのが拡張できない状態になった系のときは,ファイルグループを拡張できる状態に戻し,障害が発生しなかった正常な系を自動拡張します。このように,システムログファイルの片系運転を続けると,障害が発生した系と正常な系とでファイルサイズが異なっていきます。そのため,障害の要因を取り除いた後で,障害が発生した系を回復するには,正常な系のファイルサイズ以上の大きさで,障害が発生した系のファイルを再作成することをお勧めします。

(2) システムログファイルの自動オープンをしている場合

システムログファイルの自動オープンをしていて,HiRDBシステム(又はユニット)の再開始時にスワップ先にできる状態の待機ファイルがない場合,予約ファイルがあれば,HiRDBが予約ファイルをオープンしてスワップ先にできる状態にして,処理を続行します。予約ファイルがない場合,又はオープンしたファイルもすべて満杯になった場合は,現用ファイルを拡張します。

(3) 自動ログアンロード機能を使用している場合

システムログファイルの自動ログアンロード機能を使用していて,HiRDBシステム(又はユニット)の再開始時にシステムログファイルが次の状態の場合,HiRDBは1世代のログアンロードが完了するまで待ちます。

アンロードが完了したら,そのシステムログファイルが現用状態になります。そのファイルが満杯になり,スワップ先にできる状態の待機ファイルがない場合は,現用ファイルを拡張します。