Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


26.6.9 HAモニタ(Amazon EC2環境)に関する運用時の注意事項

Amazon EC2環境上にクラスタ構成を適用する場合の注意事項を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) DRBDのレプリケーションパス障害時の注意事項

DRBDのaddressオプションに指定したレプリケーション対象のIPアドレス(以降,レプリケーションパスといいます)で障害が発生した場合,レプリケーション対象のノード間でデータが不一致となるため,HAモニタが次の表に示す制御を行い,待機系HiRDBを停止することがあります。

表26‒33 レプリケーションパス障害時のHAモニタ制御

レプリケーションパス障害発生時の待機系HiRDBの状態

HAモニタのマルチスタンバイ機能使用有無(multistandbyオペランド指定値)

HAモニタの制御

待機状態

use

KAMN771-E(Cause code:1)メッセージを出力後,待機系HiRDBを異常終了します。

nouse

レプリケーション対象のセカンダリ側のディスクステータスの状態を"Outdated"に変更します。

状態変更に成功した場合:

KAMN772-Wメッセージを出力後,待機系HiRDBの待機状態を維持します。

状態変更に失敗した場合:

KAMN771-E(Cause code:1)メッセージを出力後,待機系HiRDBを異常終了します。

停止状態

use

レプリケーションパスが復旧する前に待機系HiRDBを起動した場合,KAMN771-E(Cause code:1)メッセージを出力後,待機系HiRDBを異常終了します。

nouse

レプリケーションパスが復旧する前に待機系HiRDBを起動した場合,レプリケーション対象のセカンダリ側のディスクステータスの状態を"Outdated"に変更します。

状態変更に成功した場合:

KAMN772-Wメッセージを出力後,待機系HiRDBの起動処理を継続します。

状態変更に失敗した場合:

KAMN771-E(Cause code:1)メッセージを出力後,待機系HiRDBを異常終了します。

KAMN771-E(Cause code:1)メッセージを出力して待機系HiRDBが異常終了した場合,レプリケーションパス回復以降に「HiRDBの運用方法の違いは?」を参照して,待機系HiRDBを再起動してください。

KAMN772-Wメッセージを出力して,かつ待機状態を維持している待機系HiRDBについては,レプリケーションパス回復以降に待機系を再起動するなどの対処は不要です。

HAモニタの詳細な動作については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ パブリッククラウド編」を参照してください。