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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


付録D.3 SELinuxセキュリティコンテキストを解除する方法

HiRDBに設定したSELinuxセキュリティコンテキストを解除するには,次の方法があります。運用に合わせて適切な方法を選択してください。

方法

概要

HiRDBアンセットアップでセキュリティコンテキストを解除する

アンセットアップ時にpdsetupコマンドの-dオプションでセキュリティコンテキストを解除する方法です。

pdsesetコマンドでセキュリティコンテキストを解除する

PermissiveモードでSELinuxを動作させた後にpdsesetコマンドの-dオプションでセキュリティコンテキストを解除する方法です。

OSコマンドでセキュリティコンテキストを解除する

PermissiveモードでSELinuxを動作させた後にOSのコマンドでセキュリティコンテキストを解除する方法です。

〈この項の構成〉

(1) HiRDBアンセットアップでセキュリティコンテキストを解除する

HiRDBが停止した状態でpdsetupコマンドに-dオプションを指定して実行することで,HiRDBをアンセットアップしてSELinuxセキュリティコンテキストを解除できます。

pdsetupコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

(2) pdsesetコマンドでセキュリティコンテキストを解除する

SELinuxをPermissiveモードに変更した後にHiRDBが停止した状態でpdsesetコマンドに-dオプションを指定して実行することで,SELinuxセキュリティコンテキストを解除できます。

pdsesetコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

(3) OSコマンドでセキュリティコンテキストを解除する

HiRDBの停止後にSELinuxをPermissiveモードへ変更した後,OSコマンドでHiRDBの運用ディレクトリ配下に対してSELinuxセキュリティコンテキストを解除する方法を次に示します。

  1. HiRDBを正常停止します。

  2. SELinuxがEnforcingモード,又はDisabledモードで動作している場合はSELinuxをPermissiveモードへ変更します。

  3. OSコマンドでSELinuxのセキュリティコンテキストを解除します。詳細は後述します。

  4. OSを再起動します。

  5. 必要に応じて,SELinuxをDisabledモードへ変更します。

<実行するOSコマンド>

rootユーザで次のOSコマンドを実行してSELinuxセキュリティコンテキストを解除します。なお,semanage コマンド及びrestorecon コマンドの詳細はOSのマニュアルを参照してください。

  1. $PDDIR配下のtypeを変更前の状態に戻します。

    semanage fcontext -d $PDDIR'(/.*)?'
  2. $PDDIR/lib/servers配下の変更前の状態に戻します。

    semanage fcontext -d $PDDIR/lib/servers'(/.*)?'
  3. $PDDIR配下の変更内容を確定します。

    restorecon -FR $PDDIR
  4. OSを再起動します。

    reboot
<解除後の確認>

SELinuxセキュリティコンテキストが解除できているか確認する方法を次に示します。

  • $PDDIR配下のSELinuxコンテキストが変更前の状態になっているか確認してください。

    ls -1Z $PDDIR

    実行結果の例

    system_u:object_r:default_t:s0 bin
    :
  • $PDDIR/lib/servers配下のSELinuxコンテキストが変更前の状態になっているか確認してください。

    ls -1Z $PDDIR/lib/servers 

    実行結果の例

    system_u:object_r:default_t:s0 pd_buf_awt
    :