付録B.2 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス
HiRDBで起動するプロセスの構造を次に示します。
HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセスを次の表に示します。
プロセス名 |
説明 |
プロセス数 |
サーバ名称 |
サーバごとのプロセスの起動有無 |
||
---|---|---|---|---|---|---|
マニュアルでの表記 |
プロセス名称 |
|||||
MGR |
非MGR |
|||||
プロセスサーバプロセス |
HiRDB関連プロセスの管理 |
1 |
_prc |
○ |
○ |
|
後処理プロセス |
プロセス異常終了時の後始末処理 |
pd_process_terminatorの指定値がfixedの場合:pd_process_terminator_maxの値 pd_process_terminatorの指定値がresidentの場合:3〜HiRDBが規定したプロセス数 pd_process_terminatorの指定値がnonresidentの場合:0〜異常終了したプロセス数 |
_admrsvr |
○ |
○ |
|
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス1 |
クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
|
1(オンライン時はなし) |
_pdstrt2 |
○ |
○ |
|
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス2 |
クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
|
1(オンライン時はなし) |
_pdst2a1 |
× |
○ |
|
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス3 |
クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
|
pd_ha_agentにactiveunitsを指定している場合は1,それ以外は0 |
_pdsvstd |
× |
○ |
|
トラブルシュート情報取得プロセス |
トラブルシュート機能の制御 |
1 |
− |
○ |
○ |
|
メッセージログサーバプロセス |
メッセージ出力制御 (pd_mlg_msg_log_unitにlocalを指定している場合に起動します) |
1 |
_mlg |
○ |
○ |
|
システムマネジャ(MGRユニット)プロセス |
ユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理 (なお,ネームサービス,又はノードマネジャと表記している場合があります) |
1 |
_rdm |
○ |
× |
|
ノードマネジャ(非MGRユニット)プロセス |
ユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理 (なお,ネームサービスと表記している場合があります) |
1 |
_ndm |
× |
○ |
|
ステータスサーバプロセス |
ユニット用ステータスファイルの入出力制御 |
1 |
_sts0 |
○ |
○ |
|
スケジューラプロセス |
バックエンドサーバプロセス,ディクショナリサーバプロセス,及びフロントエンドサーバプロセスの割り当て (なお,ロックサーバと表記している場合があります) |
1 |
_scd |
○ |
○ |
|
トランザクションサーバプロセス |
トランザクション制御 |
1 |
_trn |
○ |
○ |
|
トランザクション回復プロセス |
トランザクションの決着・回復制御 |
FESの場合: 1〜ダウンしたpdfes数※1 DSの場合: 1〜ダウンしたpddic数※1 BESの場合: 1〜ダウンしたpdbes数※1 |
_trnrcv |
○ |
○ |
|
監査証跡管理サーバプロセス |
監査証跡管理 |
pd_aud_file_nameの指定がある場合は1,ない場合は0 |
_aud _auz※2 |
○ |
○ |
|
監査証跡自動データロード制御プロセス |
自動データロード用pdloadの起動制御 |
監査証跡管理サーバプロセスの条件に合わせてpd_aud_auto_loadingにYを指定している場合は1,N又は指定していない場合は0 |
_audld |
○ |
× |
|
ユニット監視プロセス |
HiRDBユニットが稼働しているかどうかの監視をおこなう |
1(ユニット数が1の場合は0) |
_rdmck |
○ |
× |
プロセス名 |
説明 |
プロセス数 |
サーバ名称 |
サーバごとのプロセスの起動有無 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
マニュアルでの表記 |
プロセス名称 |
||||||
BES |
DS |
FES |
|||||
ログサーバプロセス |
システムログ取得制御,ログ関連プロセス制御 |
1 |
_logN _lozN※2 |
○ |
○ |
○ |
|
デファードライトプロセス |
DB格納ディスクへのバックグラウンドライト |
1 |
1dfwN 1dfzN※2 |
○ |
○ |
× |
|
非同期READプロセス |
非同期READ機能 |
pd_max_ard_processの値 |
1ardN 1arzN※2 |
○ |
○ |
× |
|
デファードライト処理用並列WRITEプロセス |
デファードライト処理の並列WRITE機能 |
pd_dfw_awt_processの値 |
1awtN 1awzN※2 |
○ |
○ |
× |
|
REDOプロセス |
全面リラン時のDBのロールフォワード |
MIN(接続ディスク数,pd_max_recover_processの値) 接続ディスク数:RDエリアを定義したキャラクタ型スペシャルファイル数 pd_rdarea_open_attribute_useの値がYの場合はpd_max_recover_processの値※3 |
2rrnM 2rrzM※2 |
○ |
○ |
× |
|
ログスワッパプロセス |
システムログ関連ファイルの割り当て・解放・入出力管理,シンクポイントダンプ取得 |
1 |
_logsN _lozsN※2 |
○ |
○ |
○ |
|
デッドロック監視プロセス |
排他制御処理の分散を行っている場合のデッドロック検知 |
FESの場合: pd_fes_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定した場合は1,それ以外は0 DS,BESの場合: pd_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定した場合は1,それ以外は0 |
_lckmnN _lckmzN※2 |
○ |
○ |
○ |
プロセス名 |
説明 |
プロセス数 |
サーバ名称 |
サーバごとのプロセスの起動有無 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
マニュアルでの表記 |
プロセス名称 |
||||||
BES |
DS |
FES |
|||||
バックエンドサーバプロセス |
データベースへのアクセス |
MAX(pd_max_usersの値,pd_max_bes_processの値) |
サーバ名※4 |
○ |
× |
× |
|
ディクショナリサーバプロセス |
ディクショナリ表の一括管理 |
MAX(pd_max_usersの値,pd_max_dic_processの値) |
サーバ名※4 |
× |
○ |
× |
|
フロントエンドサーバプロセス |
SQL処理,バックエンドサーバへの指示 |
pd_max_usersの値 |
サーバ名※4 |
× |
× |
○ |
プロセス名 |
説明 |
プロセス数 |
サーバ名称 |
サーバごとのプロセスの起動有無 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
マニュアルでの表記 |
プロセス名称 |
||||||
BES |
DS |
FES |
|||||
pdinit制御プロセス |
初期設定ユティリティ実行プロセス |
1 |
0minit0 |
× |
○ |
× |
|
pdinit実行プロセス |
初期設定ユティリティBES側実行プロセス |
1〜2 |
0sinit0 |
○ |
× |
× |
|
pdcopyバックアップ出力プロセス |
バックアップファイル出力 (pdcopyに指定したバックアップ出力先(-bオプション)に起動します) |
多重度数×pdcopyコマンド同時実行数 |
0bcpy?0※5 |
× |
× |
× |
|
pdcopyデータベース読み込みプロセス |
データベース読み込み |
複写対象サーバ数※6 |
0rcopyN |
○ |
○ |
× |
|
pdrstrバックアップ読み込みプロセス |
バックアップファイル読み込み (pdrstrに指定したバックアップ読み込み先(-bオプション)に起動します) |
pdrstrコマンド同時実行数 |
0brstr0 |
× |
× |
× |
|
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア読み込みプロセス |
マスタディレクトリ用RDエリア読み込み※7 |
pdrstrコマンド同時実行数 |
0mrstr0 |
× |
○ |
× |
|
pdrstrアンロードログ読み込みプロセス |
アンロードログファイル読み込み※8 |
pdrstrコマンド同時実行数 |
0lrstr0 |
× |
× |
× |
|
pdrstrデータベース書き込みプロセス |
データベース書き込み |
回復対象サーバ数※9 |
0brstrN |
○ |
○ |
× |
|
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア書き込みプロセス |
マスタディレクトリ用RDエリア書き込み※10 |
1 |
0wrstr0 |
× |
○ |
× |
|
pdload制御プロセス |
データロード制御 |
pdloadコマンド同時実行数 |
0mload0 |
○ |
○ |
○ |
|
pdrorg制御プロセス |
DB再編成制御(アンロード,リロード,インデクス再編成・再作成,空きページ解放,及びグローバルバッファ常駐化) |
pdrorg,pdreclaim,pdpgbfonコマンド同時実行数 |
0mrorg0 |
○ |
○ |
○ |
|
pdrbal制御プロセス |
リバランス制御 |
pdrbalコマンド同時実行数 |
0mrbal0 |
× |
○ |
× |
|
pdgetcst制御プロセス |
最適化情報収集 |
pdgetcstコマンド同時実行数 |
0mgcst0 |
× |
○ |
× |
|
pddbst制御プロセス |
DB状態解析制御 (MGRユニットで起動します) |
pddbstコマンド同時実行数 |
0mdbst0 |
× |
× |
× |
|
pdexp制御プロセス |
ディクショナリ搬出入制御 (搬出ファイルがあるユニットに起動します) |
1 |
0mexp0 |
× |
× |
× |
|
pdplgexe制御プロセス |
プラグインユティリティ実行制御 |
プラグインが提供するコマンド同時実行数 |
0mplge0 |
× |
○ |
× |
|
pdorend制御プロセス |
オンライン再編成 追い付き反映制御 |
1 |
0more0 |
○ |
× |
× |
|
pdorend反映プロセス |
オンライン再編成 追い付き反映処理 |
多重度数(pdorendコマンドの-mオプション指定値数) |
0lore?0※11 |
○ |
× |
× |
- 注
-
-
サーバ名称のxxxNはユーザサーバ数によって1,2,…ユニット最大サーバ数と増加します。
-
サーバ名称のxxxMは定義によって2〜(ユニット最大サーバ数×11)と増加します。
-
- 注※1
-
ダウンしたpdbes,pdfes,pddic数が二つ以上発生した場合に,ダウンした数と同数まで増加します。ダウンしたpdbes,pdfes,pddicのトランザクションが決着するに従ってプロセス数は減少し,回復対象となるトランザクションがなくなると1に戻ります。上限値を次に示します。
FESの場合:(pd_max_usersの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7
DSの場合:(pd_max_dic_processの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7
BESの場合:(pd_max_bes_processの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7
なお,ユニット当たりの上限値は↓pd_trn_rcvmsg_store_buflenの値÷72↓です。ユニット内のFES,DS,BESごとに求めた値の総和がこれより大きい場合でも,ユニット当たりの最大プロセス数はこの値になります。
- 注※2
-
1:1スタンバイレス型系切り替え構成の場合で,代替BESユニット用に起動するときの名称です。
- 注※3
-
REDOプロセスは,HiRDB開始時に起動され,起動が完了すれば停止します。
- 注※4
-
システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションで指定するサーバ名です。
- 注※5
-
「?」は,バックアップ出力プロセスの多重度数(pdcopyの-fオプションで指定した制御文ファイル中の-bオプション指定値数)によって,0,1,…fと増加します。
- 注※6
-
pdcopyに指定した複写対象(-r,-s,-u,-aオプション)のRDエリアが属するサーバ数分起動します。
- 注※7
-
pdrstrに指定したバックアップファイル(-bオプション)があるホストと,ディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。また,pdrstrに指定したバックアップファイル(-bオプション)の出力先ホストと,ディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。
- 注※8
-
pdrstrでアンロードログファイル(-lオプション)又はディレクトリ(-dオプション)を指定した場合に,回復対象が2サーバ以上あるとき,若しくはアンロードログファイルが格納されているホストと回復対象のRDエリアが属するサーバがあるホストとが異なるときに起動します。
- 注※9
-
pdrstrに指定した回復対象(-r,-s,-u,-c,-aオプション)のRDエリアが属するサーバ数分起動します。
- 注※10
-
回復対象にマスタディレクトリ用RDエリアを指定し,バックアップファイルがあるホストとディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。
- 注※11
-
「?」は,オンライン再編成反映プロセスの多重度数(pdorendコマンドの-mオプション指定値数)によって,1,2,…8と増加します。