10.12.1 グローバルバッファの分割の効果と指定方法
- 〈この項の構成〉
(1) グローバルバッファの分割の効果
一つのグローバルバッファを複数のプロセスで同時に操作すると,グローバルバッファの操作でシリアライズされ,同時実行性に影響が出ます。そこで,グローバルバッファを分割することで,シリアライズする資源が分割され,同時実行性への影響を低減できます。
(2) 指定方法
pdbufferオペランドに-D 分割数を指定します。
(3) 指定上の考慮点
一つの大きなグローバルバッファにアクセス頻度の高いRDエリアを定義する場合,グローバルバッファの分割を検討してください。分割数は,10から20程度を目安に指定してください。
ただし,以下のRDエリアの場合は別々のグローバルバッファに分けて定義してください。
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ページサイズの異なるRDエリア
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グローバルバッファにページを常駐させたいRDエリア
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統計情報及びpdbuflsコマンドでアクセス頻度を確認したいRDエリア