10.11 ローカルバッファ
ローカルバッファとは,ディスク上のRDエリアに格納されているデータを入出力するためのバッファのことで,プロセス固有メモリ上に確保されます。ローカルバッファには次に示す種類があります。
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インデクスデータの入出力に使用されるローカルバッファです。インデクス用ローカルバッファはインデクス単位に割り当てます。
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データの入出力に使用されるローカルバッファです。データ用ローカルバッファはRDエリア単位に割り当てます。
ローカルバッファは,UAPごとにUAP環境定義で定義できます。UAPに専用のローカルバッファを割り当てることで,他UAPによるグローバルバッファの占有やバッファの排他処理による待ち状態を避けられます。UAP環境定義の詳細は,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。
次に示す条件をすべて満たす場合にローカルバッファを定義します。
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大量のデータを検索又は更新する
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アクセス対象のRDエリアがほかのUAPからアクセスされない
なお,HiRDBに常時接続するUAPはシステムへの影響(メモリの圧迫,サーバプロセスの占有など)が大きいため,ローカルバッファを定義しないでください。