6.2.3 OLTPと連携したHiRDBシステムの構成例
OLTPと連携したHiRDBシステムについて,OpenTP1を使用した例で説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) HiRDB/シングルサーバとの連携
HiRDB/シングルサーバとOLTP(OpenTP1)を連携すると,複数のHiRDB/シングルサーバの更新処理を一つのトランザクションとして実行できます。この場合,データベースはキーレンジ分割などで分割配置し,各サーバマシンで稼働するOLTP(OpenTP1)が,各HiRDB/シングルサーバへ処理を振り分けます。処理を振り分けることで,高速にトランザクション処理を実行できるようにしています。複数のHiRDB/シングルサーバを統合化する場合は,OLTPとの連携を検討してください。HiRDB/シングルサーバとOLTP(OpenTP1)との連携を次の図に示します。
(2) HiRDB/パラレルサーバとの連携
HiRDB/パラレルサーバとOLTP(OpenTP1)を連携すると,HiRDB/パラレルサーバで負荷分散したデータベースの更新処理をトランザクション処理として実行できます。HiRDB/パラレルサーバとOLTP(OpenTP1)との連携を次の図に示します。
(3) 複数のOLTP(OpenTP1)とHiRDBとの連携
複数のOLTP(OpenTP1)と一つのHiRDB間でクライアント/サーバ型で通信して連携する形態です。異なるOLTP(OpenTP1)から一つのHiRDBに,同時に接続できます。この場合,各OLTP(OpenTP1)のOLTP識別子(クライアント環境定義のPDTMID)が異なるようにしてください。複数のOLTP(OpenTP1)とHiRDBとの連携を次の図に示します。
(4) 一つのOLTP(OpenTP1)と複数のHiRDBとの連携
一つのOLTP(OpenTP1)と複数のHiRDBで連携する形態です。異なるサーバマシンのHiRDBに同時に接続してSQL文を実行できます。この場合,複数接続機能を使用する必要があります。一つのOLTP(OpenTP1)と複数のHiRDBとの連携を次の図に示します。
複数接続機能については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。