5.1.5 大量のデータをロードする場合(同期点指定のデータロード)
大量のデータを表にロードする場合,同期点指定のデータロードを実施するかどうかを検討してください。
通常,データロード処理では全データの格納処理を完了するまでトランザクションを決着できません。このため,データベース作成ユティリティ実行中はシンクポイントダンプを有効化できません。したがって,大量データのロード中にHiRDBが異常終了すると,HiRDBの再開始処理に長い時間を必要とします。これを防ぐために,データロード時に任意の件数で同期点を設定してトランザクションを決着できます。これを同期点指定のデータロードといいます。
同期点指定のデータロードをするには,データベース作成ユティリティのoption文で同期点行数(何件データを格納したら同期点を取得するか)を指定してください。
- 注意事項
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この機能を適用しない場合よりも同期点処理が実行される分,処理性能が低下します。
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ユティリティが異常終了したとき,そのタイミングによって対処方法が異なります。異常終了時の対処方法については,「同期点指定のデータロード実行中にユティリティが異常終了したときの対処方法」を参照してください。特に,インデクス一括作成モードでデータロードをしたときにユティリティが異常終了すると,対処方法が複雑になるため注意してください。
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同期点のたびに新しいページからデータの格納を開始するので,この機能を適用しない場合よりも格納ページ数が多く必要になります。
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