4.2.1 バージョンアップの手順
HiRDBに導入済みのプラグイン(データ型プラグイン,インデクス型プラグイン)をバージョンアップする手順について説明します。プラグインのバージョンアップとは,次に示す内容を削除しないでプラグインのバージョンを上げることです。
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プラグインの提供するデータ型を使用した表やビュー表
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プラグインの提供するインデクス型を使用したインデクス
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プラグインの提供する関数
なお,プラグインをバージョンアップする場合の注意事項については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」の「pdplgrgst(プラグインの登録・削除)」の「注意事項」を参照してください。
バージョンアップの手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) バックアップの取得
障害時に備えて,データベース複写ユティリティ(pdcopy)で次に示すRDエリアのバックアップを取得します。なお,データベース複写ユティリティ(pdcopy)に-M xオプションを指定してください。
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マスタディレクトリ用RDエリア
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データディクショナリ用RDエリア
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データディレクトリ用RDエリア
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データディクショナリLOB用RDエリア
バックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
(2) HiRDBの終了
pdstopコマンドでHiRDBを正常終了させます。
(3) 必要なファイルの退避
次に示す場所にあるファイルのうち,必要なものを退避します。
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$PDDIR/plugin/プラグイン名 のディレクトリ
どのファイルを退避するかについては,該当するプラグインのマニュアルを参照してください。HiRDBがセットアップされたすべてのサーバマシンでファイルを退避してください。
(4) 旧バージョンのプラグインのアンセットアップ
pdplgset -dコマンドで,プラグインをアンセットアップします。このコマンドを実行すると,下記の場所にある内容がすべて削除されます。
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$PDDIR/plugin/プラグイン名 のディレクトリ
ただし,confディレクトリ以下は削除されません。
HiRDBがセットアップされたすべてのサーバマシンでプラグインをアンセットアップしてください。プラグインのアンセットアップについては,「プラグインの環境設定の概要」を参照してください。
(5) 新バージョンのプラグインのインストール
HiRDBの各サーバマシンで,新しいバージョンのプラグインをインストールします。インストール方法については,各プラグイン提供のマニュアルを参照してください。
(6) 新バージョンのプラグインのセットアップ
pdplgsetコマンドを実行して,新しいプラグインをセットアップします。HiRDBがセットアップされたすべてのサーバマシンでプラグインをセットアップしてください。プラグインのセットアップについては,「プラグインの環境設定の概要」を参照してください。
(7) システム共通定義の変更
システム共通定義から,バージョンアップ対象のプラグインのpdpluginオペランドを削除します。システム共通定義ファイルがあるすべてのサーバマシンから削除してください。
(8) 退避したファイルの復旧
HiRDBがセットアップされたすべてのサーバマシンで,(3)で退避したファイルを復旧してください。
(9) HiRDBの開始
pdstartコマンドでHiRDBを開始します。
(10) 新バージョンのプラグインの登録
pdplgrgstコマンドに-aオプションを指定して実行し,プラグインを更新登録します。
(11) HiRDBの終了
pdstopコマンドでHiRDBを正常終了させます。
(12) システム共通定義の変更
HiRDBが正常終了したら,システム共通定義にpdpluginオペランドを指定してください。pdpluginオペランドには,バージョンアップしたプラグインの名称を指定します。
HiRDB/パラレルサーバの場合,すべてのサーバマシン上のシステム共通定義にpdpluginオペランドを追加してください。追加漏れがあるとHiRDBを開始できません。
(13) HiRDBの開始
pdstartコマンドでHiRDBを開始します。開始すると,バージョンアップ前に定義していた表,インデクスを使用できるようになります。さらに,バージョンアップ後のプラグインが新しい機能を提供する場合,その機能を利用できます。