2.3.4 HiRDB及び付加PPのOSへの登録
実行者 スーパユーザ
- 〈この項の構成〉
(1) OSへの登録方法
(a) pdsetupコマンドの実行
pdsetupコマンドで,HiRDBをOSに登録してください。pdsetupコマンドを実行すると,インストールディレクトリ下に作成されたディレクトリ及びファイルが,HiRDB運用ディレクトリ下に複写されます。HiRDB/パラレルサーバの場合,pdsetupコマンドはサーバマシンごとに実行してください。
OSへの登録手順を次に示します。
- 〈手順〉
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pdsetupコマンドを実行します。
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終了ステータスを確認します。
pdsetupコマンドの終了ステータスが0でない場合,障害が起きている可能性があります。syslogファイルに出力されたメッセージを参照して,障害原因を取り除いてから,OSの登録を再度実行してください。
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pdsetupコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
- 注意事項
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pdsetupコマンドは,HiRDBのインストールディレクトリ下のbinディレクトリにあります。
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pdsetupコマンドを実行すると,HiRDBのインストールディレクトリ下のconfディレクトリにInittabというディレクトリが自動的に作成されます。ここには,/etc/inittabファイルのバックアップが作成されます。万一pdsetupコマンドの実行中又は実行後に/etc/inittabファイルが破壊されたときには,このバックアップを参照してOSを起動してください。
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pdsetupコマンドを実行した後で,HiRDB運用ディレクトリ下でHiRDBが作成したファイル及びディレクトリを削除したり,所有者やアクセス権の変更をしたりしないでください。これらの操作によって,HiRDBを開始できなくなることがあります。
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pdsetupコマンドは,インストールされたHiRDBのロードモジュールを,指定されたHiRDB運用ディレクトリにコピー又は上書きします。ほかのプログラムのデータやユーザデータの損失を防ぐため,HiRDB運用ディレクトリには,次のどちらかを指定してください。
・HiRDB専用に作成したディレクトリ
・HiRDBのインストールディレクトリ(HiRDB/シングルサーバの場合は/opt/HiRDB_S,HiRDB/パラレルサーバの場合は/opt/HiRDB_P)
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(b) pdsetupコマンドで選択するオペランド省略時動作
オペランド省略時の動作をpdsetupコマンドの-vオプションで選択します。pdsetupコマンドを実行してOSへの登録をした後にオペランド省略時動作を変更したい場合は,pdsetenvコマンドを実行してください。また,オペランド省略時の動作で適用したモードは,pdadmvrコマンド,又はHiRDB開始時に出力されるKFPS01826-Iメッセージで確認できます。
- 〈規則〉
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系切り替え構成の場合,現用系と予備系でオペランド省略時動作の指定を同一にしてください。
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HiRDB/パラレルサーバでは,各ユニットのオペランド省略時動作の指定をすべて同一にしてください。
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(c) pdsetupコマンドで指定する文字コード
- ●サーバ側の指定
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HiRDBで使用する文字コードをpdsetupコマンドの-cオプションで指定します。HiRDBで使用できる文字コードを次の表に示します。
表2‒6 HiRDBで使用できる文字コード 文字コード
適用OS
AIX
Linux
シフトJIS漢字コード
◎
○
EUC中国語漢字コード
○
○
中国語漢字コード(GB18030)
○
○
単一バイト文字コード
○
○
EUC日本語漢字コード
○
◎
Unicode(UTF-8)
○
○
Unicode(IVS対応UTF-8)
○
○
なお,どの文字コードを使用しているかは,pdadmvr -cコマンドで確認できます。
- ●クライアント側の指定
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クライアント側では,サーバの文字コードに応じてクライアント環境定義のLANG又はPDCLTLANGオペランドに文字コードを指定します。クライアント環境定義は,UAPの作成又は実行時に参照されます。サーバの文字コードに応じて指定できるクライアント環境定義については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
(d) POSIXライブラリ版を使用する場合のpdsetupコマンドの指定
POSIXライブラリ版を使用する場合,pdsetupコマンドの -lオプションを指定します。次に示す機能を使用する場合にPOSIXライブラリ版を使用します。
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Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクション※
Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
ただし,Linux版は,特別なセットアップをしなくても,Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションを使用できます。
- 注※
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Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションは次に示すHiRDBで使用できます。
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AIX版(32ビットモードのPOSIXライブラリ版)
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Linux版(32ビットモード),及びLinux(EM64T)版
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(e) コマンド実行権限変更機能を適用する場合のpdsetupコマンドの指定
コマンド実行権限変更機能を適用する場合,pdsetupコマンドの-Sオプションを指定します。コマンド実行権限変更機能については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
- 〈規則〉
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系切り替え構成の場合,現用系と予備系でコマンド実行権限変更機能の適用有無を同一にしてください。
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HiRDB/パラレルサーバでは,各ユニットのコマンド実行権限変更機能の適用有無をすべて同一にしてください。
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(f) 通信情報ファイルディレクトリ変更機能を適用する場合のpdsetupコマンドの指定
通信情報ファイルディレクトリ変更機能を適用する場合は,-Iオプションを指定します。通信情報ファイルディレクトリ変更機能については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「通信情報ファイルディレクトリの変更方法」を参照してください。
- 〈規則〉
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系切り替え構成の場合,現用系と予備系で通信情報ファイルディレクトリ変更機能の適用有無を同一にしてください。
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HiRDB/パラレルサーバでは,各ユニットの通信情報ファイルディレクトリ変更機能の適用有無をすべて同一にしてください。
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(2) 付加PPの登録
付加PPをインストールした場合は,pdopsetupコマンドで付加PPをOSに登録してください。
pdopsetupコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
- ●HiRDB/パラレルサーバの場合
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全ユニットに同じ付加PPを登録する必要があるため,各サーバマシンでpdopsetupコマンドを実行してください。
- ●系切り替え機能を使用する場合
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現用系で付加PPを登録した場合,同じ付加PPを予備系でも登録してください(予備系でもpdopsetupコマンドを実行してください)。
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相互系切り替え構成などで一つのサーバマシンに二つ以上のHiRDBをOSに登録している場合,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)ごとにpdopsetupコマンドを実行してください。例えば,相互系切り替え構成で,一つのサーバマシンに二つのHiRDB(現用系と予備系)がある場合,そのサーバマシンではpdopsetupコマンドを2回実行する必要があります(現用系のHiRDBと予備系のHiRDBにそれぞれ実行する必要があります)。
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- ●リアルタイムSANレプリケーションを使用する場合
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メインサイトで付加PPを登録した場合,同じ付加PPをリモートサイトでも登録してください(リモートサイトでもpdopsetupコマンドを実行してください)。