Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


付録B.2 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス

HiRDBで起動するプロセスの構造を次に示します。

[図データ]

HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセスを次の表に示します。

表B‒4 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(システムサーバ)(1/2)

プロセス名

説明

プロセス数

サーバ名称

サーバごとのプロセスの起動有無

マニュアルでの表記

プロセス名称

MGR

非MGR

プロセスサーバプロセス

pdprcd

HiRDB関連プロセスの管理

1

_prc

後処理プロセス

pdrsvre

プロセス異常終了時の後始末処理

pd_process_terminatorの指定値がfixedの場合:pd_process_terminator_maxの値

pd_process_terminatorの指定値がresidentの場合:3〜HiRDBが規定したプロセス数

pd_process_terminatorの指定値がnonresidentの場合:0〜異常終了したプロセス数

_admrsvr

サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス1

pdstart2d

クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御

  • ユーザサーバホットスタンバイを行わないスタンバイ型系切り替え

  • ユーザサーバホットスタンバイ

  • 高速系切り替え

  • 1:1スタンバイレス型系切り替えの実行系

1(オンライン時はなし)

_pdstrt2

サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス2

pdstart2a

クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御

  • 1:1スタンバイレス型系切り替えの待機系

1(オンライン時はなし)

_pdst2a1

×

サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス3

pdsvstartd

クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御

  • 影響分散スタンバイレス型系切り替えの待機系

pd_ha_agentにactiveunitsを指定している場合は1,それ以外は0

_pdsvstd

×

トラブルシュート情報取得プロセス

pdprfd

トラブルシュート機能の制御

1

メッセージログサーバプロセス

pdmlgd

メッセージ出力制御

(pd_mlg_msg_log_unitにlocalを指定している場合に起動します)

1

_mlg

システムマネジャ(MGRユニット)プロセス

pdrdmd

ユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理

(なお,ネームサービス,又はノードマネジャと表記している場合があります)

1

_rdm

×

ノードマネジャ(非MGRユニット)プロセス

pdndmd

ユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理

(なお,ネームサービスと表記している場合があります)

1

_ndm

×

ステータスサーバプロセス

pdstsd

ユニット用ステータスファイルの入出力制御

1

_sts0

スケジューラプロセス

pdscdd

バックエンドサーバプロセス,ディクショナリサーバプロセス,及びフロントエンドサーバプロセスの割り当て

(なお,ロックサーバと表記している場合があります)

1

_scd

トランザクションサーバプロセス

pdtrnd

トランザクション制御

1

_trn

トランザクション回復プロセス

pdtrnrvd

トランザクションの決着・回復制御

FESの場合:

1〜ダウンしたpdfes数※1

DSの場合:

1〜ダウンしたpddic数※1

BESの場合:

1〜ダウンしたpdbes数※1

_trnrcv

監査証跡管理サーバプロセス

pdaudd

監査証跡管理

pd_aud_file_nameの指定がある場合は1,ない場合は0

_aud

_auz※2

監査証跡自動データロード制御プロセス

pdaudld

自動データロード用pdloadの起動制御

監査証跡管理サーバプロセスの条件に合わせてpd_aud_auto_loadingにYを指定している場合は1,N又は指定していない場合は0

_audld

×

ユニット監視プロセス

pdrdma

HiRDBユニットが稼働しているかどうかの監視をおこなう

1(ユニット数が1の場合は0)

_rdmck

×

表B‒5 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(システムサーバ)(2/2)

プロセス名

説明

プロセス数

サーバ名称

サーバごとのプロセスの起動有無

マニュアルでの表記

プロセス名称

BES

DS

FES

ログサーバプロセス

pdlogd

システムログ取得制御,ログ関連プロセス制御

1

_logN

_lozN※2

デファードライトプロセス

pd_buf_dfw

DB格納ディスクへのバックグラウンドライト

1

1dfwN

1dfzN※2

×

非同期READプロセス

pd_ios_ard

非同期READ機能

pd_max_ard_processの値

1ardN

1arzN※2

×

デファードライト処理用並列WRITEプロセス

pd_buf_awt

デファードライト処理の並列WRITE機能

pd_dfw_awt_processの値

1awtN

1awzN※2

×

REDOプロセス

pd_rcv_rd

全面リラン時のDBのロールフォワード

MIN(接続ディスク数,pd_max_recover_processの値)

接続ディスク数:RDエリアを定義したキャラクタ型スペシャルファイル数

pd_rdarea_open_attribute_useの値がYの場合はpd_max_recover_processの値※3

2rrnM

2rrzM※2

×

ログスワッパプロセス

pdlogswd

システムログ関連ファイルの割り当て・解放・入出力管理,シンクポイントダンプ取得

1

_logsN

_lozsN※2

デッドロック監視プロセス

pdlckmnd

排他制御処理の分散を行っている場合のデッドロック検知

FESの場合:

pd_fes_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定した場合は1,それ以外は0

DS,BESの場合:

pd_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定した場合は1,それ以外は0

_lckmnN

_lckmzN※2

表B‒6 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(ユーザサーバ)

プロセス名

説明

プロセス数

サーバ名称

サーバごとのプロセスの起動有無

マニュアルでの表記

プロセス名称

BES

DS

FES

バックエンドサーバプロセス

pdbes

データベースへのアクセス

MAX(pd_max_usersの値,pd_max_bes_processの値)

サーバ名※4

×

×

ディクショナリサーバプロセス

pddic

ディクショナリ表の一括管理

MAX(pd_max_usersの値,pd_max_dic_processの値)

サーバ名※4

×

×

フロントエンドサーバプロセス

pdfes

SQL処理,バックエンドサーバへの指示

pd_max_usersの値

サーバ名※4

×

×

表B‒7 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(ユティリティサーバ)

プロセス名

説明

プロセス数

サーバ名称

サーバごとのプロセスの起動有無

マニュアルでの表記

プロセス名称

BES

DS

FES

pdinit制御プロセス

pdinitd

初期設定ユティリティ実行プロセス

1

0minit0

×

×

pdinit実行プロセス

pdinitb

初期設定ユティリティBES側実行プロセス

1〜2

0sinit0

×

×

pdcopyバックアップ出力プロセス

pdcopyb

バックアップファイル出力

(pdcopyに指定したバックアップ出力先(-bオプション)に起動します)

多重度数×pdcopyコマンド同時実行数

0bcpy?0※5

×

×

×

pdcopyデータベース読み込みプロセス

pdcopyr

データベース読み込み

複写対象サーバ数※6

0rcopyN

×

pdrstrバックアップ読み込みプロセス

pdrstrb

バックアップファイル読み込み

(pdrstrに指定したバックアップ読み込み先(-bオプション)に起動します)

pdrstrコマンド同時実行数

0brstr0

×

×

×

pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア読み込みプロセス

pdrstrm

マスタディレクトリ用RDエリア読み込み※7

pdrstrコマンド同時実行数

0mrstr0

×

×

pdrstrアンロードログ読み込みプロセス

pdrstrl

アンロードログファイル読み込み※8

pdrstrコマンド同時実行数

0lrstr0

×

×

×

pdrstrデータベース書き込みプロセス

pdrstrr

データベース書き込み

回復対象サーバ数※9

0brstrN

×

pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア書き込みプロセス

pdrstrw

マスタディレクトリ用RDエリア書き込み※10

1

0wrstr0

×

×

pdload制御プロセス

pdloadm

データロード制御

pdloadコマンド同時実行数

0mload0

pdrorg制御プロセス

pdrorgm

DB再編成制御(アンロード,リロード,インデクス再編成・再作成,空きページ解放,及びグローバルバッファ常駐化)

pdrorg,pdreclaim,pdpgbfonコマンド同時実行数

0mrorg0

pdrbal制御プロセス

pdrbalm

リバランス制御

pdrbalコマンド同時実行数

0mrbal0

×

×

pdgetcst制御プロセス

pdgcstm

最適化情報収集

pdgetcstコマンド同時実行数

0mgcst0

×

×

pddbst制御プロセス

pddbst1

DB状態解析制御

(MGRユニットで起動します)

pddbstコマンド同時実行数

0mdbst0

×

×

×

pdexp制御プロセス

pdexpm

ディクショナリ搬出入制御

(搬出ファイルがあるユニットに起動します)

1

0mexp0

×

×

×

pdplgexe制御プロセス

pdplgexm

プラグインユティリティ実行制御

プラグインが提供するコマンド同時実行数

0mplge0

×

×

pdorend制御プロセス

pdorendm

オンライン再編成

追い付き反映制御

1

0more0

×

×

pdorend反映プロセス

pdorendl

オンライン再編成

追い付き反映処理

多重度数(pdorendコマンドの-mオプション指定値数)

0lore?0※11

×

×

(凡例)

○:プロセスが起動します。

×:プロセスが起動しません。

−:該当しません。

  • サーバ名称のxxxNはユーザサーバ数によって1,2,…ユニット最大サーバ数と増加します。

  • サーバ名称のxxxMは定義によって2〜(ユニット最大サーバ数×11)と増加します。

注※1

ダウンしたpdbes,pdfes,pddic数が二つ以上発生した場合に,ダウンした数と同数まで増加します。ダウンしたpdbes,pdfes,pddicのトランザクションが決着するに従ってプロセス数は減少し,回復対象となるトランザクションがなくなると1に戻ります。上限値を次に示します。

FESの場合:(pd_max_usersの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7

DSの場合:(pd_max_dic_processの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7

BESの場合:(pd_max_bes_processの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7

なお,ユニット当たりの上限値は↓pd_trn_rcvmsg_store_buflenの値÷72↓です。ユニット内のFES,DS,BESごとに求めた値の総和がこれより大きい場合でも,ユニット当たりの最大プロセス数はこの値になります。

注※2

1:1スタンバイレス型系切り替え構成の場合で,代替BESユニット用に起動するときの名称です。

注※3

REDOプロセスは,HiRDB開始時に起動され,起動が完了すれば停止します。

注※4

システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションで指定するサーバ名です。

注※5

「?」は,バックアップ出力プロセスの多重度数(pdcopyの-fオプションで指定した制御文ファイル中の-bオプション指定値数)によって,0,1,…fと増加します。

注※6

pdcopyに指定した複写対象(-r,-s,-u,-aオプション)のRDエリアが属するサーバ数分起動します。

注※7

pdrstrに指定したバックアップファイル(-bオプション)があるホストと,ディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。また,pdrstrに指定したバックアップファイル(-bオプション)の出力先ホストと,ディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。

注※8

pdrstrでアンロードログファイル(-lオプション)又はディレクトリ(-dオプション)を指定した場合に,回復対象が2サーバ以上あるとき,若しくはアンロードログファイルが格納されているホストと回復対象のRDエリアが属するサーバがあるホストとが異なるときに起動します。

注※9

pdrstrに指定した回復対象(-r,-s,-u,-c,-aオプション)のRDエリアが属するサーバ数分起動します。

注※10

回復対象にマスタディレクトリ用RDエリアを指定し,バックアップファイルがあるホストとディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。

注※11

「?」は,オンライン再編成反映プロセスの多重度数(pdorendコマンドの-mオプション指定値数)によって,1,2,…8と増加します。