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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


21.5.2 ポート番号の指定方法

ここでは,ポート番号の指定方法について,それぞれ説明します。

〈この項の構成〉

(1) クライアント環境定義

マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「クライアント環境定義(環境変数の設定)」を参照してください。

(2) システム共通定義及びユニット制御情報定義

システム共通定義及びユニット制御情報定義のオペランドの指定有無と使用するポート番号について説明します。

オペランドに指定したポート番号を固定したい場合,表中の「使用するポート番号」を参照して,そのポート番号を使用する組み合わせでオペランドを指定してください。例えば,「(a)HiRDBのポート番号」で,HiRDB/パラレルサーバの場合,pd_name_portオペランドに指定したポート番号に固定したいとき,pdunit -pは指定を省略してください。

(a) HiRDBのポート番号

HiRDBのポート番号は,pd_name_portオペランド及びpdunitオペランドの-pオプションに指定します。これらのオペランドの指定有無と使用するポート番号について説明します。

HiRDB/シングルサーバの場合

pd_name_port

pdunit -p

使用するポート番号

あり

あり

pd_name_portの指定

なし

なし

あり

20000

なし

ユティリティ専用ユニットを配置するときに使用するポート番号を次に示します。

指定箇所

使用するポート番号

システム共通定義

シングルサーバ側

ユティリティ専用ユニット側

pd_name_port

pdunit -p

シングルサーバがあるユニット

ユティリティ専用ユニット

シングルサーバがあるユニット

ユティリティ専用ユニット

あり

あり

pd_name_portの指定

pdunit -pの指定

pdunit -pの指定

pd_name_portの指定

なし

pd_name_portの指定

なし

あり

20000

pdunit -pの指定

pdunit -pの指定

20000

なし

20000

20000

20000

20000

HiRDB/パラレルサーバの場合

pd_name_port

pdunit -p

使用するポート番号

あり

あり

pdunit -pの指定

なし

pd_name_portの指定

なし

あり

pdunit -pの指定

なし

20000

(b) スケジューラプロセスのポート番号

スケジューラプロセスのポート番号は,次のオペランドに指定します。

  • pd_service_portオペランド

  • pd_scd_portオペランド

  • pdunitオペランドの-sオプション

これらのオペランドの指定有無と使用するポート番号を次に示します。

指定箇所

使用するポート番号

システム共通定義

ユニット制御情報定義

pd_service_port

pd_scd_port

pdunit -s

pd_service_port

あり

あり

あり

あり

pdunit -sの指定

なし

なし

あり

pd_scd_portの指定

なし

なし

あり

あり

pdunit -sの指定

なし

なし

あり

ユニット制御情報定義のpd_service_portの指定

なし

システム共通定義のpd_service_portの指定

なし

あり

あり

あり

pdunit -sの指定

なし

なし

あり

pd_scd_portの指定

なし

なし

あり

あり

pdunit -sの指定

なし

なし

あり

ユニット制御情報定義のpd_service_portの指定

なし

注※

システム共通定義又はユニット制御情報定義にpd_registered_portオペランドを指定した場合,pd_registered_portオペランドに指定した範囲内のポート番号を使用します。pd_registered_portオペランドを指定しない場合,OSが自動的に割り当てたポート番号を使用します。

(c) トランザクションサーバプロセス,メッセージログサーバプロセス,及びユニット監視プロセスのポート番号

トランザクションサーバプロセス,メッセージログサーバプロセス,及びユニット監視プロセスのポート番号は,次に示すオペランドに指定します。

  • トランザクションサーバプロセス

    pd_trn_portオペランド及びpdunitオペランドの-tオプション

  • メッセージログサーバプロセス

    pd_mlg_portオペランド及びpdunitオペランドの-mオプション

  • ユニット監視プロセス

    pd_alv_portオペランド及びpdunitオペランドの-aオプション

これらのオペランドの指定有無と使用するポート番号を次に示します。

pd_trn_port又は

pd_mlg_port又は

pd_alv_port

pdunit -t又は

-m又は

-a

使用するポート番号

あり

あり

pdunit -t,-m,又は-aの指定

なし

pd_trn_port又はpd_mlg_port又はpd_alv_portの指定

なし

あり

pdunit -t,-m,又は-aの指定

なし

注※

システム共通定義又はユニット制御情報定義にpd_registered_portオペランドを指定した場合,pd_registered_portオペランドに指定した範囲内のポート番号を使用します。pd_registered_portオペランドを指定しない場合,OSが自動的に割り当てたポート番号を使用します。

(d) HiRDB予約ポート機能で使用するポート番号

HiRDB予約ポート機能で使用するポート番号は,pd_registered_portオペランドに指定します。このオペランドの指定有無と使用するポート番号を次に示します。

指定箇所

使用するポート番号

システム共通定義

ユニット制御情報定義

pd_registered_port

pd_registered_port

あり

あり

ユニット制御情報定義の指定

なし

システム共通定義の指定

なし

あり

ユニット制御情報定義の指定

なし

(凡例)−:該当しません。