Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


14.2.1 メモリ配置

HiRDB/パラレルサーバの各ユニットのメモリ配置を次の図に示します。

図14‒2 HiRDB/パラレルサーバの各ユニットのメモリ配置

[図データ]

HiRDB/パラレルサーバの各ユニットの共用メモリの詳細を次の表に示します。

表14‒6 HiRDB/パラレルサーバの各ユニットの共用メモリの詳細

項目

共用メモリの種類

ユニットコントローラ用共用メモリ

グローバルバッファ用共用メモリ

ユティリティ用共用メモリ

セキュリティ監査情報用バッファ用共用メモリ

プロセス間メモリ通信用共用メモリ

トラブルシュート情報取得用共用メモリ

使用目的

システム制御

グローバルバッファ

ユニットコントローラとユティリティとの通信

セキュリティ監査情報用バッファ

クライアント—サーバプロセス間メモリ通信

トラブルシュート情報取得

使用プロセス

全HiRDBプロセス

バックエンドサーバ,ディクショナリサーバ

ユティリティプロセス

フロントエンドサーバ

フロントエンドサーバ,クライアントプロセス

全HiRDBプロセス

セグメント数

1個

  • グローバルバッファの動的変更機能を使用しない場合

    1〜512個※1

  • グローバルバッファの動的変更機能を使用している場合

    32ビットモード:

    1〜1,012個※1

    64ビットモード

    :1〜1,512個※1

1個

1個

環境変数PDIPC=MEMORYで接続中のクライアント数(0〜2000)×2個

1個

1セグメントの上限

表「HiRDB/パラレルサーバの各ユニットが使用するメモリ所要量」を参照してください。オペレーティングシステムパラメタのshmmaxの値は,計算値以上にしてください。

SHMMAXオペランドの値でセグメントを分割します。オペレーティングシステムパラメタのshmmaxの値は,SHMMAXオペランドの値以上にしてください。

表「HiRDB/パラレルサーバの各ユニットが使用するメモリ所要量」を参照してください。オペレーティングシステムパラメタのshmmaxの値は,計算値以上にしてください。

表「HiRDB/パラレルサーバの各ユニットが使用するメモリ所要量」を参照してください。オペレーティングシステムパラメタのshmmaxの値は,計算値以上にしてください。

表「HiRDB/パラレルサーバの各ユニットが使用するメモリ所要量」を参照してください。オペレーティングシステムパラメタのshmmaxの値は,計算値以上にしてください。

10メガバイト

確保条件

なし

グローバルバッファ定義が存在すること

pd_utl_exec_mode=1指定

pd_aud_file_nameオペランドによる監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステム領域名の指定

クライアント環境変数PDIPC=MEMORYで接続中クライアントあり

なし

作成契機

ユニット起動時(ユーザサーバホットスタンバイ又は高速系切り替え機能使用時の待機ユニットの起動を含む)

  • サーバ起動時(高速系切り替え機能使用時の待機ユニットの起動を含む)

  • pdbufmod -k {add|upd}実行時

ユティリティ実行時

フロントエンドサーバ起動時

クライアントとサーバの接続時

ユニット起動時(ユーザサーバホットスタンバイ又は高速系切り替え機能使用時の待機ユニットの起動を含む)

削除契機

次回ユニット起動時(ユーザサーバホットスタンバイ又は高速系切り替え機能使用時の待機ユニットの起動を含む)

  • pdbufmod -k del実行時

  • 正常終了又は計画停止の場合:サーバ終了時

  • 強制停止,異常終了,又は高速系切り替え機能使用時の待機ユニットの停止の場合:次回ユニット起動時

ユティリティ終了後10分後

フロントエンドサーバ終了時

クライアントとサーバの接続切り離し時

ユニット停止時

pdls -d memによる表示

表示される

表示される

表示される

表示される

表示されない

表示されない

pdls -d memのSHM-OWNER

MANAGER

サーバ名

UTILITY

AUDDEF

表示なし

表示なし

関連オペランド

  • pd_shmpool_attribute

  • pd_dic_shmpool_size

  • pd_bes_shmpool_size

  • pd_dbbuff_attribute

  • pd_dbbuff_modify

  • pdbuffer

  • SHMMAX

  • pd_utl_exec_mode

  • セキュリティ監査機能に関するオペランド※2

  • PDIPC

  • PDSENDMEMSIZE

  • PDRECVMEMSIZE

なし

備考

pd_utl_exec_mode=1の場合だけ作成されます(pd_utl_exec_mode=0の場合,該当する領域はユニットコントローラ用共用メモリ内に確保されます)。

(凡例)−:該当しません。

注※1

グローバルバッファ割り当てバックエンドサーバ又はディクショナリサーバ当たりの数です。

注※2

詳細はマニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。