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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


13.5.4 使用前の考慮点

  1. 空き領域の再利用機能が有効になるのは,削除処理によって空き領域が十分にできる場合です。空き領域が十分にないときや全くないときに空き領域のサーチをするなど,むだに空き領域サーチをする場合,セグメント内のページ数の指定を大きくしたり,この機能を中止する必要があります。セグメント内のページ数指定を変更するためには,RDエリアを再作成(削除又は追加)する必要があるため,最初の設計時に指定するセグメント数,セグメントサイズは十分に考慮してください。

    • 次の場合,SEGMENT REUSEオプションでセグメント数は省略してかまいません。

      RDエリア内に表が一つで,インデクス混在なし,自動増分指定なし

    • 次の場合,SEGMENT REUSEオプションでセグメント数を指定する必要があります。

      ・RDエリア内に表が一つで,インデクスは混在なし,自動増分指定あり

      ・RDエリア内に表が一つで,インデクスは混在あり

      ・RDエリア内に表が複数あり

      データ件数が増加する場合,セグメント数を指定し,1セグメントが満杯になるまでに十分削除がされるようなセグメントサイズにしてください。データ件数が増加しない場合,表が使用する総セグメント数を見積もって,セグメント数を指定すればセグメントサイズは考慮不要です。ただし,同一RDエリア内の表で,再利用するセグメント数の合計(インデクスが混在している場合,同一RDエリア内の表で再利用するセグメント数とインデクスの見積もりセグメント数の合計)はRDエリアの総セグメント数以下にしてください。

    なお,自動増分指定された表に空き領域の再利用機能が使用された場合,領域の増分を優先し,増分した領域が指定されたセグメント数になると,空き領域の再利用を実行します。

  2. 空き領域の再利用機能が有効になると,使用中セグメント内の空き領域をサーチするため,次の機能の効果が低下します。

    • クラスタ表でクラスタキー順にデータを格納する

    • UPDATE文の実行で行長が長くなる場合に,元のデータの近くにデータを格納する(CREATE TABLE文のPCTFREE指定,データロード時又は表の再編成時のtblfree指定)

    そのため,空き領域の再利用機能を適用する場合は,これらの機能の使用を推奨しません。