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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


12.2.4 除外キー値を設定したインデクスの使用

インデクスを定義した列のデータは,すべてインデクスのキー値としてインデクス中に取り込まれます。ところが,インデクス中にはナル値のような余分なキー値もあります。このように,すべての構成列の値がナル値から成るキー値の重複が多いインデクスに対してナル値を除外キー値として指定できます。

〈この項の構成〉

(1) インデクスに除外キー値を設定した場合の効果

インデクスに除外キー値を設定することで,次に示す効果が期待できます。

  1. インデクスには,ナル値のキーを作成しないため,インデクスの容量を削減できます。

  2. 行の挿入,削除及び更新時のインデクスメンテナンスのオーバヘッド(CPU時間,入出力回数,排他制御要求回数及びデッドロック発生頻度)とログ量を削減できます。

  3. ナル値を除外キー値とするインデクスの構成列に対する探索条件が,IS NULL,VALUE,又はCASE式を指定した検索ではインデクスを使用しません。これによって,次に示す場合に検索性能が向上します。

    • ナル値の重複が多い状態でインデクスを使用し,データページをランダムにアクセスしたため,同じページに入出力処理が発生していた場合

(2) 設定方法

除外キー値を設定するには,定義系SQLのCREATE INDEXEXCEPT VALUESオプションを指定します。

(3) 注意