Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


11.15 改竄防止機能の指定

改竄防止機能とは,表の所有者も含め,すべてのユーザに対して表データの更新を禁止する機能です。この機能を適用することで,重要なデータを人為的ミスや不正な改竄から守れます。この機能が適用された表を改竄防止表といいます。改竄防止表に対する操作の実行可否を次の表に示します。

表11‒4 改竄防止表に対する操作の実行可否

操作

改竄防止表

行削除禁止期間指定あり

行削除禁止期間指定なし

挿入(INSERT)

検索(SELECT)

列単位の更新(UPDATE)

※1

※1

行単位の更新(UPDATE)

×

×

削除(DELETE)

※2

×

全行削除(PURGE TABLE)

×

×

上記以外の操作系SQL

(凡例)

○:実行できます。

×:実行できません。

注※1

更新可能列だけ更新できます。

注※2

行削除禁止期間を経過しているデータだけ削除できます。行削除禁止期間を指定しないと,表データを削除できません。

適用基準

改竄防止機能は,表のデータを誤って,又は不当に更新されることを防止したい表に適用をお勧めします。

〈この節の構成〉