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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


11.8.1 主キーの効果と指定方法

表中の行を一意(ユニーク)に識別するためのキーとして主キーがあります。主キーを定義すると,指定した列に対してインデクスが作成されます。

〈この項の構成〉

(1) 主キーを定義したときの効果

主キーを定義した列には,一意性制約非ナル値制約が適用されます。一意性制約とは,キー(列又は複数の列の組)中のデータの重複を許さない(キー中のデータが常に一意である)制約のことです。非ナル値制約とは,キー中の各列の値にナル値を許さない制約のことです。

(2) 適用基準

行を一意に識別できる列に主キーを定義します。表中に行を一意に識別できる列又は列の組(候補キー)が複数ある場合,その候補キーの中から主キーを選んでください。表中のキーの中で意味的に最も重要で,かつ一意性制約及び非ナル値制約を設定したいキーに主キーを定義します。

(3) 指定方法

表に主キーを定義するには,定義系SQLのCREATE TABLEPRIMARY KEYオプションを指定します。

なお,主キーは定義系SQLのALTER TABLEでも追加,及び削除ができます。追加する場合は,ADD PRIMARY KEYオプションを指定します。削除する場合は,DROP PRIMARY KEYオプションを指定します。