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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


2.1.5 ホスト名の登録

HiRDBが使用するホスト名(システム定義及びクライアント環境定義で指定するホスト名)をhostsファイル又はDNSなどに登録し,名前解決してください。

システム定義及びクライアント環境定義中にホスト名を指定する場合,ホスト名,IPアドレス,又はFQDNのどれかの形式で指定します。

また,HiRDB/シングルサーバだけでHiRDBシステムが構成されている場合,システム定義及びクライアント環境定義中にループバックアドレスを指定できます。ループバックアドレスを指定すると,ホスト名の登録が不要になります。

注※

HiRDB/シングルサーバだけでHiRDBシステムが構成されているとは,次に示す条件をすべて満たすことをいいます。

  • HiRDBクライアントとHiRDBサーバが同一マシンにある(HiRDBクライアントが別マシンにない)

  • ユティリティ専用ユニットがない

    参考

    ループバックアドレスとは,127.0.0.0〜127.255.255.255の範囲のIPアドレス(例:127.0.0.1)のことです。ループバックアドレスとして使用できるIPアドレスはOSの仕様に依存します。

    また,HiRDBでは,localhostを通常のホスト名として扱うため,システム定義などにホスト名としてlocalhostを指定する場合はホスト名を登録し,名前解決しておく必要があります。

ホスト名は,次の表に示すシステム定義及びクライアント環境定義に指定できます。システム定義の詳細についてはマニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。クライアント環境定義の詳細についてはマニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

表2‒2 ホスト名を指定するシステム定義

システム定義の

オペランド

指定するホスト名※1

標準ホスト名※2

標準ホスト名以外のホスト名※3

pdunit -xオプション

pdunit -cオプション

pdstart -xオプション

pdstart -mオプション

pdstart -nオプション

pdstbegin -xオプション

pd_hostname

×

pd_security_host_group

(凡例)

○:指定できます

×:指定できません

注※1

別名は指定できません。

注※2

標準ホスト名とは,コマンドプロンプトでhostnameコマンドを実行して表示されたホスト名を指します。

注※3

標準ホスト名以外のホスト名とは,複数起動したIPアドレスに対して設定した,標準ホスト名とは異なるホスト名を指します。

表2‒3 ホスト名を指定するクライアント環境定義

クライアント環境定義のオペランド

指定するホスト名※1

標準ホスト名※2

標準ホスト名以外のホスト名※3

PDHOST

PDFESHOST

PDCLTRCVADDR

HiRDB_PDHOST

PDASTHOST

(凡例)

○:指定できます

注※1

別名は指定できません。

注※2

標準ホスト名とは,コマンドプロンプトでhostnameコマンドを実行して表示されたホスト名を指します。

注※3

標準ホスト名以外のホスト名とは,複数起動したIPアドレスに対して設定した,標準ホスト名とは異なるホスト名を指します。