2.3.5 環境変数の設定
(1) HiRDB管理者が設定する必要がある環境変数
HiRDB管理者の環境に,次の表に示す環境変数を設定してください。
環境変数は,各サーバマシンのログインシェルに合わせて次のファイルに設定してください。
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Bourneシェルのとき :$HOME/.profile
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Cシェルのとき:$HOME/.cshrc
表2‒7 HiRDB管理者の環境変数に設定する内容 環境変数
設定する内容
HiRDB運用ディレクトリを絶対パス名で指定します。
HiRDBシステム定義ファイルを格納するディレクトリを絶対パス名で指定します。ただし,ユニット制御情報定義は,この指定の内容にかかわらず,$PDDIR/conf下のファイルを使用します。また,ユニット制御情報定義でPDCONFPATHオペランドを指定する場合は,PDCONFPATHオペランドと同じ内容にしてください。
$PDDIR/binを追加指定します。
$PDDIR/libを追加指定します。
- 注※1
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PDDIRの絶対パス名の長さは,次に示すバイト以内で設定してください。
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HP-UX,AIXの場合は,128バイト
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Linuxの場合は,118バイト
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- 注※2
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PDCONFPATHの絶対パス名の長さは,213バイト以内で設定してください。
- 注※3
LANG環境変数,及びPDLANG環境変数の設定については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
- 備考
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pd_tmp_directoryオペランドを指定している場合は,環境変数TMPDIRを指定する必要はありません。
pd_tmp_directoryオペランドを指定していない場合は,環境変数TMPDIRを省略すると,pd_tmp_directoryオペランドを省略したときと同様のディレクトリ下に一時ファイル(テンポラリファイル)を作成します。また環境変数TMPDIRを設定するときは,ディレクトリパス長を512バイト以内で設定してください。TMPDIRを指定すると,HiRDBの運用コマンド又はユティリティを中断した場合,HiRDBはTMPDIRに指定したディレクトリ下に"pdcmd"又は"plcmd"で始まるファイルを作成することがあります。HiRDBの運用コマンド又はユティリティが終了した後も"pdcmd"及び"plcmd"で始まるファイルが削除されない場合は,OSのrmコマンドなどでこれらのファイルを削除してください。
(2) UAPを実行するユーザが設定する必要がある環境変数
UAPを実行する場合,実行するユーザごとにクライアント環境定義を環境変数に設定する必要があります。クライアント環境の設定形式は,クライアントマシンのOSや使用するシェルによって異なります。クライアント環境定義の設定内容については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
(3) 表やインデクスを定義するユーザが設定する必要がある環境変数
表やインデクスを定義する場合,実行するユーザごとに次の環境変数を設定しておく必要があります。設定する環境変数をBourneシェルの形式で次に示します。
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PDHOST=HiRDBサーバのホスト名[,予備系HiRDBサーバのホスト名]
接続するHiRDBサーバのホスト名を指定します。HiRDB/パラレルサーバの場合は,システムマネジャを定義したサーバマシンのホスト名を指定します。また,PDFESHOSTを指定している場合は,PDFESHOSTのホスト名を指定できます。PDFESHOSTのホスト名を指定した場合,システムマネジャユニットに障害が発生しても,HiRDBサーバに接続できます。
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PDUSER=認可識別子/パスワード
認可識別子,パスワードを指定します。ここで指定したユーザに対して,スキーマの定義権限を与えておく必要があります。また,スキーマの定義(CREATE SCHEMA)で指定する認可識別子は,この環境変数で指定した認可識別子を指定します。なお,認可識別子,パスワードに英小文字を使用する場合は,「'"認可識別子"/"パスワード"'」の形式で指定してください。
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PDNAMEPORT=HiRDBサーバのポート番号
HiRDBサーバのポート番号を指定します。PDHOSTに指定したホストにアクセスするHiRDBシステムのポート番号を指定してください。