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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 解説


付録A.1 10-10

〈この項の構成〉

(1) 高信頼ノンストップDBサーバ

高信頼ノンストップDBサーバに関連するサポート項目を次の表に示します。

表A‒1 高信頼ノンストップDBサーバに関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

リードレプリカ機能の非FIX表及びサポート【Linux版限定】

リードレプリカ機能はFIX表の表データの反映だけをサポートしていましたが,非FIX表の表データ及びFIX表と非FIX表のインデクスデータも反映できるようになります。

運用

(2) 開発/移行容易性の向上

開発/移行容易性の向上のサポート項目を次の表に示します。

表A‒2 開発/移行容易性の向上に関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

Power BIによるHiRDBへの接続サポート【Windows版限定】

HiRDB用Power BIコネクタを使用することで,Power BIからHiRDBに接続できるようにしました。これによって,HiRDBに格納されているデータをPower BIで分析及び可視化できます。

導入

ODBC関数のSQLPrimaryKeys,SQLForeignKeysサポート【Linux版,Windows版限定】

ODBC関数のSQLPrimaryKeys,SQLForeignKeysをサポートしました。

これによって,A5:SQLMk2等のデータベース開発支援ツールと連携し,ER図のリバースエンジニアリングなどの機能が利用できます。

UAP

(3) トラブルシュート

トラブルシュートのサポート項目を次の表に示します。

表A‒3 トラブルシュートに関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

定期的にパケットを送信する機能のPDSWAITTIMEリセット機能サポート

定期的にパケットを送信する機能では,クライアント環境定義PDSWATCHTIMEとPDSWAITTIMEの両方の監視時間をリセットしていましたが,PDSWATCHTIMEの監視時間だけをリセットする機能をサポートしました。これによって,コネクションプーリング環境下で,プーリング中にPDSWATCHTIMEの時間監視によって切断されることなく,PDSWATCHTIME及びPDSWAITTIMEを適用できます。

UAP

SQLトレース取得時の性能影響低減のパラメタトレース対応

SSQLトレース機能のSQLトレース情報をメモリ上に保持し,エラー発生時にファイルへ出力する方式でのパラメタトレースの取得に対応しました。これによって,パラメタトレースを取得しやすくなり,エラー発生時のトラブルシュートが容易になります。

UAP

(4) セキュリティ強化

セキュリティ強化のサポート項目を次の表に示します。

表A‒4 セキュリティ強化に関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

ロール機能サポート

表のアクセス権限を一括で管理できるロール機能をサポートしました。これによって,権限の管理や移行が容易になるだけでなく,アクセス制御の一貫性が向上し,セキュリティの強化にもつながります。

運用

SELinuxセキュリティコンテキストの設定及び解除【Linux版限定】

SELinuxをenforcingモードにした環境でHiRDBを構築できるようにしました。これによって,セキュリティ要件の高いシステムでもHiRDBを使用できます。

導入