3.1.1 RDエリアの種類
RDエリアとは,表及びインデクスを格納する論理的なエリアのことです。RDエリアと表及びインデクスの関係を次の図に示します。
RDエリアには次の表に示す種類があります。
項番 |
RDエリアの種類 |
作成できる個数 |
必要/ 任意 |
---|---|---|---|
1 |
マスタディレクトリ用RDエリア |
1 |
○ |
2 |
データディクショナリ用RDエリア |
1〜41 |
○ |
3 |
データディレクトリ用RDエリア |
1 |
○ |
4 |
データディクショナリLOB用RDエリア |
2 |
△ |
5 |
ユーザ用RDエリア |
1〜8,388,589 |
○ |
6 |
ユーザLOB用RDエリア |
1〜8,388,325 |
△ |
7 |
レジストリ用RDエリア |
1 |
△ |
8 |
レジストリLOB用RDエリア |
1 |
△ |
9 |
リスト用RDエリア |
1〜8,388,588 |
△ |
- (凡例)
-
○:必要なRDエリアです。
△:任意で作成するRDエリアです。
注1 項番1〜3のRDエリアを総称してシステム用RDエリアといいます。
注2 項番4,6,8のRDエリアを総称してLOB用RDエリアといいます。
- 〈この項の構成〉
(2) データディクショナリ用RDエリア
データディクショナリ用RDエリアには,ディクショナリ表及びディクショナリ表のインデクスを格納します。ディクショナリ表は,HiRDBの利用者が検索できます。ディクショナリ表については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
データディクショナリ用RDエリアは必ず作成してください。
(4) データディクショナリLOB用RDエリア
データディクショナリLOB用RDエリアには,ストアドプロシジャ又はストアドファンクションの定義ソース及びオブジェクトを格納します。また,トリガを定義する場合,内部的に生成されるトリガのSQLオブジェクトを格納します。ストアドプロシジャ若しくはストアドファンクションを使用する場合,又はトリガを定義する場合に,データディクショナリLOB用RDエリアを作成してください。
データディクショナリLOB用RDエリアには,次に示す2種類があります。
- 参考
-
トリガとは,参照制約動作でHiRDBが内部的に生成するトリガも含みます。そのため,参照制約を定義する場合もデータディクショナリLOB用RDエリアを作成してください。
(5) ユーザ用RDエリア
ユーザ用RDエリアには,表及びインデクスを格納します。ユーザ用RDエリアは必ず作成してください。一つの表を一つ又は複数のユーザ用RDエリアに格納できます。また,一つのユーザ用RDエリアには,一つ又は複数の表を格納できます。なお,インデクスを格納する場合も同様です。ユーザ用RDエリアには,次に示す2種類があります。
また,ユーザ用RDエリアには,すべてのバックエンドサーバから参照できる共用RDエリア,一時表及び一時インデクスを格納する一時表用RDエリアがあります。共用RDエリア及び一時表用RDエリアについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
(6) ユーザLOB用RDエリア
ユーザLOB用RDエリアには,文書,画像,音声などの長大な可変長データを格納します。次に示すデータを取り扱う場合に,ユーザLOB用RDエリアを作成してください。
-
BLOB型を指定した列(LOB列)
-
抽象データ型内の,BLOB型を指定した属性
-
プラグインインデクス
一つの表に複数の「LOB列」,「抽象データ型内の,BLOB型を指定した属性」又は「プラグインインデクス」がある場合,一つの列,一つの属性,一つのプラグインインデクスごとに,それぞれを別々のユーザLOB用RDエリアに格納します。ユーザLOB用RDエリアには,次に示す2種類があります。
(7) レジストリ用RDエリア
レジストリ用RDエリアには,レジストリ情報を格納します。プラグインがレジストリ機能を使用する場合にレジストリ用RDエリアを作成してください。レジストリ機能を使用する場合は,レジストリ用RDエリアとレジストリLOB用RDエリアの両方を必ず作成する必要があります。全文検索プラグイン(HiRDB Text Search Plug-in)はレジストリ機能を使用しますが,プラグインの種類によってはレジストリ用RDエリアを使用しないものもあります。