Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 解説


付録A.1 10-07

〈この項の構成〉

(1) 高信頼ノンストップDBサーバ

高信頼ノンストップDBサーバに関連するサポート項目を次の表に示します。

表A‒1 高信頼ノンストップDBサーバに関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

CLUSTERPROサーバモード構成サポート【Windows版限定】

クラスタソフトウェアCLUSTERPROとHitachi HA Toolkit Extensionを連携して,サーバモードで系切り替え機能を使用できるようにしました。これによって,業務処理中のHiRDBに障害が発生した場合,待機系のHiRDBに業務処理を自動的に切り替えて運用を継続できます。

運用

トランザクション同時実行数の上限拡大

1バックエンドサーバ当たりの最大起動プロセス数(pd_max_bes_process),及びユニット内の最大同時起動サーバプロセス数(pd_max_server_process)の上限値を拡大しました。これによって,構成の設計の自由度を高めることができます。

定義

(2) 運用性の向上

運用性の向上に関連するサポート項目を次の表に示します。

表A‒2 運用性の向上に関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

CLT-SVR間接続方式変更機能サポート【UNIX版限定】

クライアント−サーバ間の接続で新たな接続方式をサポートしました。これによって,クライアント側ファイアウォールでポート開放が不要となるほか,NAPTが設定されたネットワーク環境で接続できるようになります。

UAP

インナレプリカグループ内のRDエリアの整合性チェックコマンドでのRDエリア構成情報の出力形式追加

【UNIX版限定】

インナレプリカグループ内のRDエリアの整合性チェックコマンドでRDエリアの構成情報をCSV形式で出力する機能をサポートしました。これによって,CSV形式を扱えるツール(Excelなど)を使用したRDエリアの構成情報を確認できるようになり,対象RDエリアの数が多い環境でも効率良く構成情報を確認できます。

コマンド

(3) 開発/移行容易性の向上

開発/移行容易性の向上のサポート項目を次の表に示します。

表A‒3 開発/移行容易性の向上に関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

HAモニタとAzure共有ディスクを用いた系切り替え構成サポート【Linux版限定】

クラスタソフトウェアHAモニタと連携して,Azure環境上でAzure共有ディスクを使用した構成をサポートしました。これによって,レプリケーションディスクだけでなく共有ディスクを用いた系切り替え構成を構築できるようになります。

運用

(4) 性能向上

性能向上のサポート項目を次の表に示します。

表A‒4 性能向上に関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

シンクポイント取得処理中のバッファ操作時の代行出力スキップ機能

シンクポイント処理中の更新バッファに対して更新要求が発生した場合にも,代行出力をスキップできるようにしました。これによって,更新トランザクションの性能を安定させることができるようになります。

定義

(5) トラブルシュート

トラブルシュートのサポート項目を次の表に示します。

表A‒5 トラブルシュートに関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

ユーザ識別子ごとのSQLオブジェクト情報出力対応

ユーザ識別子ごとにSQLオブジェクト情報を出力できるようにしました。

これによって,デッドロック情報やユーザの状態表示コマンドで出力されるユーザ識別子と対応づけて,使用中のSQLオブジェクトを基にSQL文を確認できます。

コマンド