2.8.1 FREEWORDプラグインの環境設定

<この項の構成>
(1) 環境情報の定義方法
(2) 設定できる項目
(3) 有効範囲

(1) 環境情報の定義方法

FREEWORDプラグインの環境情報は,次の単位で設定できます。FREEWORDプラグインの環境定義ファイルは,サンプルファイルとして提供されています。

優先順位は,サーバ単位>ユニット単位>システム単位です。

記述誤りなどが検出された場合,サーバは起動しますが,メッセージログに警告メッセージが出力され,誤りのある定義ファイルは無視されます。環境定義ファイルがないか,環境定義ファイルはあるが設定されていない定義がある場合は,エラーではなく,定義値なしとして処理します。最終的に有効な値がない場合は,システムのデフォルトで動作します。

メッセージログに次のメッセージが出力されていないことを確認してください。

KFPY99999-I xxxx xxxx(xxxxx) 01001-W Invalid data found.file=aa,line=XX.bb(YY)

または

KFPY99999-I xxxx xxxx(xxxxx) 01002-W Invalid value found. file=aa,line=XX,item=bb.cc(YY)

FREEWORDプラグインの環境定義ファイルの定義例を次の図に示します。

図2-67 FREEWORDプラグインの環境定義ファイルの定義例

[図データ]

注意事項
  • 各設定項目の行末は改行で区切ってください。
  • 設定項目の途中を改行で区切らないでください。
  • 1行に設定できる文字列長は1,023バイトです。
  • #(シャープ)以降は,コメント文として扱われます。
  • 各行は,空行なしで詰めて記述してください。
  • BOM(Byte Order Mark)は使用しないでください。BOMが含まれていた場合は,通常の文字として扱います。

(2) 設定できる項目

FREEWORDプラグインを動作させる環境情報をFREEWORDプラグインの環境定義ファイルに定義することで,ユーザごとの環境を設定できます。設定できる定義項目を次の図に示します。なお,設定値項目には,ユーザごとに,必要に応じて取得できる最大値を設定します。

表2-17 FREEWORDプラグインの環境定義ファイルに設定できる定義項目

種別環境設定項目パラメタ設定値環境を定義できる単位
登録・検索同時実行登録・検索同時実行指定set phc_search_waitwait,nowait,またはnowait_with_update
デフォルト:wait
サーバ
トラブルシュートエラーコード詳細化指定set phc_errorcode_detailoffまたはon
デフォルト:off
システム,ユニット,サーバ
登録・検索同時実行,または分割遅延登録・更新系SQL同時実行指定
登録・検索同時実行,または分割遅延登録・更新系SQL同時実行を使用するかどうかを指定します。
なお,この項目を設定できる単位は,サーバ単位だけです。
形式

set phc_search_wait=wait|nowait|nowait_with_update

  • wait
    同時実行を使用しない。
  • nowait
    登録・検索同時実行を使用する。
  • nowait_with_update
    登録・検索同時実行機能に加えて,分割遅延登録・更新系SQL同時実行を使用する。
エラーコード詳細化指定
SQL連絡領域にメッセージが返却される場合に,エラーコードを詳細モードで出力するかどうかを指定します。
詳細モードで出力しない場合,SQLCODE=-997のエラーとなります。
詳細モードで出力する場合,Text Search Pluginで出力したエラーコードが出力されます。エラーコードの詳細は「付録F.1 SQL連絡領域に出力されるメッセージの形式」を参照してください。
形式

set phc_errorcode_detail=off|on

  • off
    詳細化モードで出力しません。
  • on
    詳細化モードで出力します。

(3) 有効範囲

環境定義ファイルに定義した環境情報は,サーバ開始から終了まで有効です。HiRDB稼働中に環境情報を変更した場合は,正しく動作しない場合がありますので,変更しないでください。