SGMLプラグインの環境情報を設定するファイルを環境定義ファイルといいます。環境定義ファイルは,プラグインごとに作成します。SGMLプラグインの環境定義ファイルは,サンプルファイルとして提供されています。
SGMLプラグインの環境情報を設定できる単位を次に示します。
$PDDIR/plugin/_phsgml/conf/pdplgsys
%PDDIR%¥plugin¥_phsgml¥conf¥pdplgsys
優先順位は,サーバ単位>ユニット単位>システム単位です。
記述誤りなどが検出された場合,サーバは起動しますが,メッセージログに警告メッセージが出力され,誤りのある定義ファイルは無視されます。環境定義ファイルがないか,環境定義ファイルはあるが設定されていない定義がある場合は,エラーではなく,定義値なしとして処理されます。最終的に有効な値がない場合は,システムのデフォルトで動作します。
メッセージログに次のメッセージが出力されていないことを確認してください。
KFPY99999-I xxxx xxxx(xxxxx) 01001-W Invalid data found.file=aa,line=XX.bb(YY)
または
KFPY99999-I xxxx xxxx(xxxxx) 01002-W Invalid value found. file=aa,line=XX,item=bb.cc(YY)
SGMLプラグインの環境定義ファイルの定義例を次の図に示します。
図2-40 SGMLプラグインの環境定義ファイルの定義例
SGMLプラグインを動作させる環境情報をSGMLプラグインの環境定義ファイルに定義することで,ユーザごとの環境を設定できます。設定項目を次の表に示します。なお,設定項目には,ユーザごとに,必要に応じて取得できる最大値を設定します。
表2-12 SGMLプラグインの環境定義ファイルに設定できる定義項目
種別 | 環境設定項目 | パラメタ | 設定値 | 環境を設定できる単位 |
---|---|---|---|---|
登録・検索 | 登録・検索同時実行指定 | set phs_search_wait | wait,nowait,またはnowait_with_update デフォルト:wait | サーバ |
登録 | 原文書データ保持モード指定 | set phs_txt_org | YまたはN デフォルト:Y | システム,ユニット,サーバ |
登録文書サイズ上限値指定 | set phs_document_size_max | 最大値:5,120キロバイト 最小値:1キロバイト デフォルト:5,120キロバイト | システム,ユニット,サーバ | |
エラー処理 | エラーコード詳細化指定 | set phs_errorcode_detail | offまたはon デフォルト:off | システム,ユニット,サーバ |
XML出力 | 接頭辞xmlの小文字変換指定 | set phs_change_xml_prefix | YまたはN デフォルト:Y | システム,ユニット,サーバ |
set phs_search_wait=wait|nowait|nowait_with_update
set phs_txt_org=Y|N
set phs_document_size_max=xxxx
set phs_errorcode_detail=off|on
set phs_change_xml_prefix=Y|N
環境定義ファイルに定義した環境情報は,サーバ開始から終了まで有効です。HiRDB稼働中に環境情報を変更した場合は,正しく動作しない場合がありますので,変更しないでください。