3.3.9 phxstartidxインデクス作成開始ユティリティ

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 実行者
(3) 形式
(4) コマンド引数
(5) 規則
(6) 注意事項

(1) 機能

インデクス作成方法に初期分割登録,または分割遅延登録を指定して作成したインデクスに対して,インデクス未登録状態の文書をインデクスに登録します。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

phxstartidx -d インデクス識別子 [-t インデクス作成実行時間] [-l ログ取得方式] [-c 登録件数] [-w 同時実行指定] [-q 世代番号]

(4) コマンド引数

-d インデクス識別子
インデクス登録対象となるインデクス識別子を指定します。必ずインデクス作成時に指定したインデクス識別子を指定してください。
UNIXの場合
インデクス識別子を"(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに '(アポストロフィ)で囲む必要があります。
Windowsの場合
インデクス識別子を¥"で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。¥"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。
-t インデクス作成実行時間
インデクス作成開始ユティリティの実行時間を分単位で指定します。
指定範囲は,0~6,000の間で指定してください。
0を指定した場合,またはこのオペランドの指定を省略した場合は,時間では制限されません。
また,指定を省略した場合は,実行の可否を問い合わせるメッセージを表示します。
なお,分割遅延登録・更新系SQL同時実行機能を使用する場合,このオプションは指定できません。
-t指定によるインデクス作成実行時間指定はUCS4インデクス(INDEX_UCS4指定)の場合は使用できません。
-l ログ取得方式
インデクス登録処理でのログ取得方式を指定します。省略時は,"p"が設定されます。
分割遅延登録・更新系SQL同時実行機能を使用する場合は,"a"または"p"を指定してください。
a:
ログ取得モードで実行します。
ロールバックおよびロールフォワードに必要なデータベース更新ログを取得します。インデクスのバックアップを取得する必要はありません。
p:
更新前ログ取得モードで実行します。
ロールバックに必要なデータベース更新ログを取得します。インデクス登録処理後,バックアップを取得する必要があります。
n:
ログレスモードで実行します。
データベース更新ログを取得しません。インデクス登録処理前およびインデクス登録処理後にバックアップを取得する必要があります。
-c 登録件数
インデクス作成をする件数を,1~2,147,483,646の範囲で指定します。
指定を省略した場合は,登録件数では制限されません。
-w 同時実行指定
このユティリティと検索処理を同時に実行するかどうか,またはこのユティリティと分割遅延登録を同時に実行するかどうかを指定します。省略時は,"wait"が設定されます。
  • wait:同時実行しません。
  • nowait:登録・検索を同時実行します。
  • nowait_with_update:登録・検索同時実行に加えて,分割遅延登録・更新系SQLを同時実行します。
-q 世代番号
Staticizer Optionのインナレプリカ機能を使用する場合,処理対象とするRDエリアを0~10の世代番号で指定します。指定を省略した場合は,カレントRDエリアが仮定されます。
  • 0:オリジナルRDエリアを対象とします。
  • 1~10:指定した世代番号のRDエリアを対象とします。
このオペランドは,Staticizer Optionがインストールされていない場合は指定できません。
なお,インナレプリカ機能については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 9」を参照してください。

(5) 規則

このユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

(6) 注意事項