2.7.5 データの登録

<この項の構成>
(1) データの登録方法
(2) 登録・検索同時実行の設定
(3) 分割遅延登録・更新系SQL同時実行の設定

(1) データの登録方法

作成した表にデータを登録するには,操作系SQLのINSERT文を使用します。登録する文字列データは,HiRDBをセットアップしたときの文字コード,および「付録A 登録する文書(テキストデータ)および文字列データに使用できる文字」に示す文字コードを使用してください。INSERT文の詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 SQLリファレンス」を参照してください。

INSERT文の指定例を次の図に示します。

図2-66 INSERT文の指定例

[図データ]

また,HiRDBの「pdload(データベース作成ユティリティ)」を使用すると,データの一括登録ができます。

(2) 登録・検索同時実行の設定

登録・検索同時実行を設定すると,データの登録と検索の同時実行ができます。同時実行を使用する利点を次に示します。

ただし,同時実行できるのは,次の場合です。

(a) 指定方法

Text Search Plug-inの環境設定項目,およびHiRDBのバックエンドサーバ定義またはシングルサーバ定義に,次の内容を設定します。Text Search Plug-inの環境設定項目については,「2.8 文字列検索プラグインのユーザ環境設定」を参照してください。また,HiRDBのバックエンドサーバ定義またはシングルサーバ定義の詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」を参照してください。

文字列検索プラグインの環境設定項目
  • FREEWORDプラグインを使用している場合
    FREEWORDプラグインの環境設定項目「登録・検索同時実行指定」で次のように指定します。

  set phc_search_wait=nowait

  • IXFREEWORDプラグインを使用している場合
    IXFREEWORDプラグインの環境設定項目「1RDエリア当たりの排他制御用共用メモリサイズ」で次のように指定します。

  set phx_lock_pool_size=共用メモリサイズ

HiRDBのバックエンドサーバ定義またはシングルサーバ定義
  • IXFREEWORDプラグインを使用している場合
    IXFREEWORDプラグインで使用する共用メモリのサイズを指定します。
    HiRDBのバックエンドサーバ定義またはシングルサーバ定義のオペランド「pdplgprm」は,次の形式で指定してください。
オペランドの指定形式
pdplgprm -n プラグイン名 -s 共用メモリサイズ
引数
-n プラグイン名
共用メモリを使用するプラグインの名称を指定します。ここでは,IXFREEWORDプラグインのプラグイン名「_phxfwrd」を指定してください。
-s 共用メモリサイズ
IXFREEWORDプラグインで使用する共用メモリのサイズ(キロバイト)を指定します。
(b) 注意事項

(3) 分割遅延登録・更新系SQL同時実行の設定

分割遅延登録・更新系SQL同時実行を使用すると,(2)で説明した登録・検索同時実行に加えて,さらに,データ登録とインデクス作成を同時に実行できます。

(a) 指定方法

FREEWORDプラグインの環境設定項目「登録・検索同時実行」に,次のように指定します。

set phc_search_wait=nowait_with_update

(b) 注意事項