3.1.1 XML Extensionのユティリティとは

XML Extensionでは,XML Extensionの設定,管理および運用のためにユティリティを提供しています。ユティリティは,XML Extensionを登録したマシン上で実行します。

XML Extensionのユティリティは,HiRDBのクライアント(UAP)として動作します。このため,事前にクライアント環境定義を設定してください。なお,クライアント環境定義PDUSERには,DBA権限のある認可識別子を設定してください。クライアント環境定義については,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。

また,XML Extensionの運用中には,XML Extensionのユティリティ以外に,HiRDBで提供されているユティリティや運用コマンドを使用する場合があります。HiRDBで提供されているユティリティおよび運用コマンドの使用方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス」を参照してください。

XML Extensionが提供するXMLデータ検索プラグインのユティリティの機能一覧を,次の表に示します。なお,「phdxmlcnv(XMLデータ変換コマンド)」については「5. XML変換ライブラリ」を参照してください。

表3-1 XML Extensionが提供するXMLデータ検索プラグインのユティリティの機能一覧

プラグイン種別ユティリティコマンド名機能ユティリティコマンドの実行者HiRDB稼働中での実行可否実行するHiRDB運用環境
XMLデータ検索プラグインXMLデータ型プラグインphdxmlcnvXMLデータファイルをXMLデータ検索用ファイルに変換HiRDB管理者任意
phdsyndicreg同義語辞書の登録HiRDB管理者XML Extensionを登録したすべてのHiRDB運用環境※1
phdsyndicrm同義語辞書の削除HiRDB管理者XML Extensionを登録したすべてのHiRDB運用環境※1
phdsyndicconv同義語辞書の移行HiRDB管理者XML Extensionを登録したすべてのHiRDB運用環境※1
phdsyndicbkup(UNIXの場合)同義語辞書のバックアップHiRDB管理者×XML Extensionを登録したすべてのHiRDB運用環境※1
phdrulecheck統制ルールチェックユティリティHiRDB管理者XML Extensionを登録したすべてのHiRDB運用環境※1
IXXMLインデクス型プラグインphjidxlsインデクス情報の取得HiRDB管理者SDSまたはMGR
phjincmt※2インデクスのインクリメンタル(最適化)ユティリティHiRDB管理者SDSまたはMGR
phjincrword文字列指定インクリメンタルユティリティHiRDB管理者SDSまたはMGR
phjexpndインデクスの拡張HiRDB管理者SDSまたはMGR
phjstartidxインデクスの作成開始HiRDB管理者SDSまたはMGR
phjdelayインデクス分割遅延登録運用変更HiRDB管理者SDSまたはMGR
phjmodidxインデクス情報変更HiRDB管理者SDSまたはMGR
phjcondインデクス詰め替えHiRDB管理者SDSまたはMGR
(凡例)
○:HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
×:HiRDBが停止しているときだけ実行できます。
-:HiRDBの稼働/停止に関係なく実行できます。
SDS:HiRDB/シングルサーバの場合に,シングルサーバがあるサーバマシンで実行することを示します。
MGR:HiRDB/パラレルサーバの場合に,システムマネジャがあるサーバマシンで実行することを示します。
ユティリティの実行時に指定したファイルを,ほかのユティリティまたはUAPで同時に使用しないでください。同じファイルをユティリティまたはUAPで同時に使用した場合は,処理結果が誤りとなったり,エラーが発生したりすることがあります。
注※1
XMLデータ型プラグインを登録したすべてのHiRDB運用環境に対して,同一の操作をしてください。
注※2
英文インデクスは指定できません。