11.1.1 グローバルバッファの構成
グローバルバッファを効率良く使用するために,次に示す点を考慮して構成を設計してください。
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次に示すRDエリアごとに,グローバルバッファは分けてください。
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インデクス格納用RDエリア
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表格納用RDエリア
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LOB用RDエリア
例えば,表格納用RDエリアとインデクス格納用RDエリアを同じグローバルバッファに割り当てた場合,表のページをバッファに読み込むことで,アクセス頻度の高いインデクスのページがバッファから追い出されることがあります。表,インデクス,およびBLOBデータは,それぞれバッファに常駐したいページの割合が異なりますので,グローバルバッファは分けてください。
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性能を優先するRDエリアは,個別にグローバルバッファを割り当ててください。次に理由を説明します。
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性能を優先するRDエリアは,その他のRDエリアとはバッファに常駐したいページの割合が異なります。ほかのRDエリアのページをバッファに読み込むことで,性能を優先するRDエリアのページがバッファから追い出されることがありますので,グローバルバッファは分けてください。
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1つのグローバルバッファに複数のRDエリアを割り当てると,トランザクション間のバッファ競合,およびそれに伴う排他待ちが発生する確率が高くなります。
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1つのグローバルバッファに複数のRDエリアを割り当てる場合は,同じページサイズのRDエリアにしてください。異なるページサイズのRDエリアを同じグローバルバッファに割り当てると,バッファ1面のサイズは,グローバルバッファに割り当てたRDエリアの最大ページ長になります。このため,メモリの使用効率が悪くなります。1つのグローバルバッファに割り当てるRDエリアは,必ず同じページサイズのRDエリアにしてください。
グローバルバッファの構成例を次に示します。