Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 パフォーマンスガイド


10.1.1 表およびインデクスの格納先RDエリアの構成

1つのユーザ用RDエリアには,1つまたは複数の表を格納できます。インデクスを格納する場合も同様です。ここでは,性能を考慮した格納先RDエリアの構成について,説明します。

〈この項の構成〉

(1) 表とインデクスの区別

表とインデクスでは,RDエリアのページサイズやグローバルバッファのヒット率の最適な値が異なります。したがって,表とインデクスを格納するRDエリアは区別してください。表とインデクスの格納先RDエリアを区別する構成例を,次に示します。

図10‒1 表とインデクスの格納先RDエリアを区別する構成例

[図データ]

[説明]
  • RDDATA1:表格納用RDエリア

  • RDINDX1:インデクス格納用RDエリア

  • TBL1,TBL2:表

  • TBL1IDX1,TBL1IDX2:表TBL1のインデクス

  • TBL2IDX1:表TBL2のインデクス

(2) 性能を優先する表の場合

グローバルバッファはRDエリア単位に割り当てるため,1つのRDエリアに複数の表を格納すると,それらの表でグローバルバッファを共用します。したがって,性能を優先する表の格納先RDエリアには,グローバルバッファを占有できるように,その1表だけを格納してください。これによって,性能を優先する表とほかの表で,グローバルバッファの設計およびチューニングを区別できます。

性能を優先する表に定義したインデクスの格納先RDエリアも同様に,1つのRDエリアにその1表のインデクスだけを格納してください。

性能を優先する表の格納先RDエリアの構成例を,次に示します。

図10‒2 性能を優先する表の格納先RDエリアの構成例

[図データ]

[説明]
  • RDDATA1,RDDATA2:表格納用RDエリア

  • RDINDX1,RDINDX2:インデクス格納用RDエリア

  • TBL1,TBL2:表

  • TBL3:性能を優先する表

  • TBL1IDX1,TBL1IDX2:表TBL1のインデクス

  • TBL2IDX1:表TBL2のインデクス

  • TBL3IDX1,TBL3IDX2:性能を優先する表TBL3のインデクス

[図データ][注意事項]

すべての表ごとに格納先RDエリアを分けてしまうと,RDエリアの数が多くなり,運用が複雑になります。性能面と運用面のトレードオフを考慮の上,格納先RDエリアの構成を決定してください。