Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 パフォーマンスガイド


4.3.4 HiRDBクライアントとHiRDBサーバ間の通信時間を確認する

〈この項の構成〉

(1) 確認する情報

「HiRDBサーバ側でのSQL実行時間」に問題がない場合は,次のチューニングを実施してください。

(a) ブロック転送機能のチューニング

ブロック転送機能は,HiRDBサーバからHiRDBクライアントへ検索結果を複数行数分まとめて転送する機能です。大量の検索結果を取得する処理で,オペレーションコード(OPCODE)が「FETC」の行がSQL文の場合,ブロック転送機能で使用するバッファサイズをチューニングすることで,HiRDBクライアントとHiRDBサーバ間の通信回数を削減できます。ブロック転送機能の詳細は,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」の「ブロック転送機能」を参照してください。

ブロック転送機能で,一度に転送した行数は,次の情報で確認できます。転送行数を増やしたい場合は,ブロック転送機能に関するクライアント環境定義の設定を見直してください。

表4‒9 確認する情報名(ブロック転送機能のチューニング)

目的

情報の分類

情報の内容

情報名

HiRDB SQL Tuning Advisorの

画面名および項目名

HiRDBクライアントとHiRDBサーバ間の通信時間を確認する

SQL単位の情報

処理行数

EXEC

COUNT

SQLトレース詳細画面

EXEC COUNT

[図データ][注意事項]

ブロック転送機能を指定しているにも関わらず,ブロック転送数機能が有効になっていない場合は,警告が発生していないか確認してください。警告が発生するとブロック転送機能は無効になります。警告がでないようにSQL文を見直ししてください。

(2) 確認する情報の表示例

転送行数を確認する情報をHiRDB SQL Tuning Advisorで表示する例を次に示します。

SQLトレース詳細画面では,各オペレーションの「EXEC COUNT」が確認できます。ブロック転送機能の転送行数は,「EXEC COUNT」を確認してください。転送行数が少ない場合のSQLトレース詳細画面の表示例を次に示します。

図4‒18  SQLトレース詳細画面「EXEC COUNT」の表示例

[図データ]