Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 パフォーマンスガイド


2.1 パフォーマンスを効率良く確認するために

ここでは,パフォーマンスの確認を効率良く行うためのポイントを説明します。

  1. クライアント環境定義PDCLTAPNAMEの指定

    アプリケーションを実行する環境には,クライアント環境定義PDCLTAPNAMEを指定してください。SQL性能を確認するための統計情報やトレース情報では,アプリケーションを識別する名称としてPDCLTAPNAMEの設定値が表示されます。PDCLTAPNAMEを省略していると,どのアプリケーションが実行した情報なのか特定するのが難しくなるため,必ず指定してください。

  2. ?パラメタの使用

    SQL文中に指定する定数が可変である場合は,SQL文に定数を直接指定するのではなく,?パラメタを使ったSQL文に変更してください。SQL文の種類を削減することで,統合テストでのSQLオブジェクト用バッファの統計情報の確認が容易になります。また,SQLオブジェクトを共通化することで,SQL文の前処理時間も削減できます。?パラメタを使ったSQL文に変更する例を次に示します。

    変更前
    SELECT * FROM T1 WHERE C1=1
    SELECT * FROM T1 WHERE C1=2
    変更後
    SELECT * FROM T1 WHERE C1=?
    注※

    ?パラメタには1または2を設定します。