8.2 出力情報の管理

HiRDBクライアントから実行するUAPで障害が発生した場合,トラブルシュート情報が出力されます。ここでは,出力される情報の管理について説明します。

UAP実行時に障害が発生した場合,トラブルシュート機能を利用して障害要因を調査します。このトラブルシュート機能で出力されるファイルの内容には,認可識別子,HiRDBサーバの情報,HiRDBが内部的に管理している情報などが含まれている場合があります。これらの出力情報が第三者によって参照されると,セキュリティ上の弱点になる可能性があります。そのため,トラブルシュート機能で出力されるファイルが,不正に使用されないように管理する必要があります。

UAP実行者(データベース利用者)は,トラブルシュート機能で出力されるトレースファイル,ログファイルなどの格納先ディレクトリに対して参照権限を設定するなど,ファイルの内容が第三者に漏れないように管理してください。

トラブルシュート機能で出力されるファイルと,格納先ディレクトリの設定方法を次の表に示します。なお,トラブルシュート機能の詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。

表8-1 トラブルシュート機能で出力されるファイルと,格納先ディレクトリの設定方法

トラブルシュート機能の種類出力されるファイル格納先ディレクトリの設定方法
SQLトレース機能SQLトレースファイルクライアント環境定義のPDCLTPATH
エラーログ機能エラーログファイルクライアント環境定義のPDCLTPATH
拡張SQLエラー情報出力機能エラーログファイルクライアント環境定義のPDCLTPATH
SQLエラーレポートファイルpd_uap_exerror_log_dirオペランド
UAP統計レポート機能UAP統計レポートファイルクライアント環境定義のPDCLTPATH
コマンドトレース機能コマンドトレースファイルクライアント環境定義のPDCLTPATH
SQLトレース動的取得機能SQLトレースファイルクライアント環境定義のPDCLTPATH
再接続トレース機能再接続トレースファイルクライアント環境定義のPDCLTPATH
HiRDB SQL Tuning Advisor用アクセスパス情報ファイルアクセスパス情報ファイルクライアント環境定義のPDTAAPINFPATH
注※ SQLエラーレポートファイルは,HiRDBサーバ側に出力されます。