5.1 HiRDBファイルシステムに対するアクセス要求から返されるエラーコード
HiRDBファイルシステムに対するアクセス要求から返されるエラー要因コードの一覧を次の表に示します。
エラーコード |
内容 |
対策 |
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-1511 |
パス名の指定が不正です。
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制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに指定したパス名を見直してください。 HiRDBが自動的にHiRDBファイルを生成する機能では,HiRDBファイルシステム領域名の長さによってはパス長が制限を超える場合があります。それぞれの制限に従ったHiRDBファイルシステム領域を指定してください。
問題がない場合は保守員に連絡してください。 |
-1514 |
セクタ長の指定が不正です。
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どちらにも該当しない場合は保守員に連絡してください。 |
-1515 |
次のすべての条件を満たしているHiRDBファイルシステム領域に対して,pdinit又はpdmodで2ギガバイト以上のHiRDBファイルを作成しようとしました。
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次のどちらかの方法で対処してください。
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-1532 |
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-1534 |
排他エラーです。 |
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-1535 |
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-1536 |
HiRDBファイルシステム領域に作成できるファイル数を超えました。 |
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-1538 |
HiRDBファイルシステム領域ではありません。 |
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-1539 |
HiRDBファイルがありません。 |
どちらにも該当しない場合は保守員に連絡してください。 |
-1540 |
アクセス権がありません。 |
Windows版の場合,次の項目を実施してください。
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-1541 |
HiRDBファイルが既に定義されています。 |
制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに指定したHiRDBファイルが既に存在します。重複しないようにHiRDBファイルを指定してください。 重複するHiRDBファイルがない場合は保守員に連絡してください。 |
-1543 |
バージョンが一致しません。 |
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-1544 |
入出力エラーです。 |
イベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)のKFPO00107-Eメッセージのerrnoに対応した処置をしてください。 KFPO00107-Eが出力されていない場合は保守員に連絡してください。 |
-1548 |
ロックセグメントが不足しています。 |
イベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)のKFPO00107-Eメッセージのerrnoに対応した処置をしてください。errnoが46(ENOLCK)の場合はOSのロックセグメントが不足しています。 マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」のOSのオペレーティングシステムパラメタの見積もりを参照し,上限を上げてください。HP-UXの場合は,nflockを見直してください。 その他のOSの場合は,ロックを使用している他プロセスの終了を待って,再度実行してください。 上記対策を実行しても問題が解決しない場合は保守員に連絡してください。 |
-1549 |
システムのオープン数の上限を超えました。又は,プロセスのオープン数の上限を超えました。 |
イベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)のKFPO00107-Eメッセージのerrnoに対応した処置をしてください。 UNIX版の場合は,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」のOSのオペレーティングシステムパラメタの見積もりを参照し,不足している場合は上限を上げてください。 次の値を見直してください。
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-1550 |
メモリが不足しています。 |
メモリの見積もりを見直し,問題があればメモリを増やす,常駐プロセス数を減らすなどの対処をしてください。 対策をしても問題が解決しない場合は保守員に連絡してください。 |
-1555 |
ロックセグメント不足,ファイルオープン数の上限オーバ,メモリ不足のどれかが発生しました。 |
-1548,-1549,-1550のエラーコードに記述された対策を実行してください。 対策をしても問題が解決しない場合は保守員に連絡してください。 |
-1556 |
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<RDエリア用のHiRDBファイルの場合> エラーが発生したHiRDBファイルシステム領域に対して,pdfstatfsコマンドに-Aオプションを指定して実行し,HiRDBファイルシステム領域の状態を確認した後,次のどれかを実行ください。 (1)HiRDBファイルシステム領域内のエクステント及び断片化した空き領域を統合してください。手順を次に示します。
(2)RDエリアの作成時の場合,別のHiRDBファイルシステム領域にRDエリアを構成するファイルを割り当ててください。RDエリアの拡張時の場合,別のHiRDBファイルシステム領域のHiRDBファイルを指定し,RDエリアを拡張してください。 (3) pdfchfsコマンドで最大増分回数を小さくしている場合,pdfchfsコマンドの-eオプションで指定値を大きくしてから実行してください。pdfstatfsコマンド実行結果の,現在の最大増分回数(available expand count)が,pdfmkfsコマンドの-eオプション指定値(limit expand count)より小さい場合,最大増分回数が小さくされています。また,pdfmkfsコマンドの-eオプション指定値が上限であるため,この上限を超える値の設定が必要なときは(1)か(2)の対策を行ってください。 pdfchfsコマンドの実行手順を次に示します。
<作業表用のHiRDBファイルの場合> 作業表用HiRDBファイルシステム領域に対して,pdfstatfs - Aコマンドを実行し,HiRDBファイルシステム領域の状態を確認した後,次のどちらかの対処をしてください。 (1)pdfstatfsコマンド実行結果のユーザ最大使用増分回数(peak expand count)と増分回数上限値(available expand count)の差を確認してください。差が23以内の場合は最大増分回数が不足しているおそれがあるため,最大増分回数(-eオプション)の指定値を増やして,pdfmkfsコマンドによる初期設定を再度実行してください。 (2)pdchfsコマンドで最大増分回数を小さくしている場合,pdfchfsコマンドの-eオプションの指定値を大きくしてから実行してください。pdfchfsコマンドを実行するには,作業表を使用するユティリティの運用をいったん停止してください。pdfstatfsコマンド実行結果の現在の最大増分回数(available expand count)が,pdfmkfsコマンドの-eオプション指定値(limit expand count)より小さい場合,最大増分回数が小さくされています。また,pdfmkfs -eオプション指定値が上限であるため,この上限を超える値の設定が必要な場合は(1)の対策を行ってください。 <ユティリティ用のHiRDBファイルの場合> 次のどれかを実行してください。 (1)最大増分回数(-eオプション)の指定値を増やして,pdfmkfsコマンドによる初期設定を再度実行してください。 (2)初期割り当てサイズ及び増分サイズを指定できるユティリティの場合,初期割り当てサイズ及び増分サイズを大きくしてください。 (3) pdfchfsコマンドで最大増分回数を小さくしている場合,pdfchfsコマンドを-eオプションの指定値を大きくしてから実行してください。pdfchfsコマンドを実行するには,対象HiRDBファイルシステム領域を使用するユティリティの運用をいったん停止してください。 pdfstatfsコマンド実行結果の現在の最大増分回数(available expand count)が,pdfmkfsコマンドの-eオプション指定値(limit expand count)より小さい場合,最大増分回数が小さくされています。また,pdfmkfs -eオプション指定値が上限のため,この上限を超える値の設定が必要な場合は(1)の対策をしてください。 |
-1562 |
HiRDBファイルシステム領域と,作成しようとしたHiRDBファイルの使用目的が一致しません。 |
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-1565 |
pd_large_file_useオペランドにNを指定しているにもかかわらず,ラージファイル(Windows版の場合は2ギガバイト以上のファイル)を使用しています。 |
システム共通定義のpd_large_file_useオペランドを削除してください。 又は,2ギガバイト未満のHiRDBファイルシステム領域を再作成してください。ただし,pdfmkfs -aコマンドを指定して領域を再作成しないでください。 |
その他 |
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保守員に連絡してください。 |