1.2.2 メッセージIDの記号の説明
メッセージIDの記号の意味を次に示します。
KFP:HiRDBシステムが出力するメッセージであることを示すコードです。
- X1:メッセージの管理元を識別するコードです。
-
-
A:SQL文についてのメッセージ(ユティリティ又はコマンドを実行したときに出力されることもあります)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
[HiRDB/SDの場合]
HiRDB/SDのSDBデータベースを操作するAPIについてのメッセージ(ユティリティ又はコマンドを実行したときに出力されることもあります)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
-
B:HiRDB/SD関連のメッセージ
-
C:Windows版固有のメッセージ
-
D:ディクショナリサーバのメッセージ
-
H:データベース関連のメッセージ
-
I:HiRDBファイルシステムのメッセージ
-
J:JDBCドライバ関連のメッセージ
-
K:ユティリティ関連のメッセージ(統計解析又は状態解析)
-
L:ユティリティ関連のメッセージ(作成又は再編成)
-
M:MIB関連のメッセージ
-
N:ユティリティ関連のメッセージ(最適化又はJP1/NETM/Audit用監査ログ出力)
-
O:OSライブラリのメッセージ
-
Q:XDSのメッセージ(トランザクション制御系)
-
R:ユティリティ関連のメッセージ(回復)
-
S:システムマネジャのメッセージ
-
T:更新可能なオンライン再編成のメッセージ
-
U:ユティリティ関連のメッセージ(共通)
-
V:XDSのメッセージ(データベース操作系)
-
X:ユティリティ関連のメッセージ(環境定義)
-
Y:プラグイン関連のメッセージ
-
Z:クライアントのメッセージ
-
n1〜n5:メッセージ番号を示します。
- i:メッセージの重要度を示します。
-
- E:エラーメッセージ
-
(機能が働かない障害が発生したことを示しています)
- W:警告メッセージ
-
(リソースの使用状況などについての警告を示します。
又はコマンドの指定誤りはありましたが,値を仮定して処理を続行することを示します)
- I:インフォメーションメッセージ
-
(上記E,及びWに該当しない単純な動作状況を示します)
- Q:応答待ちメッセージ
-
(出力したメッセージに対するユーザの応答を待っていることを示します)
- Y:メッセージの出力先種別を示します。
-
一つのメッセージが複数の出力先種別を持つ場合は,出力される可能性のある種別を,'+'でつないで記述します。pdcatコマンド,及びリアルタイム出力機能での標準出力への出力の場合は,'L'となります。
なお,KFPJメッセージは,JDBCドライバのSQLExceptionオブジェクトのgetMessage()に取得されます。
A:SQLCA(SQL連絡領域)※1
D:メッセージダイアログ
E:標準エラー出力※6
J:JP1のイベントデータベース※2
L:メッセージログファイル及びイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)※3※4※5
P:XDSメッセージログファイル
R:エラーログファイル,及びクライアントエラーログファイル※7
S:標準出力※6
- 注※1
-
ユティリティや,コマンドを実行したときに出力されるKFPAメッセージの出力先はE又はLになります。
- 注※2
-
JP1と連携している場合に出力されます。
- 注※3
-
次の場合,メッセージが出力されない,又はメッセージ出力元ユニットがあるホストのイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)に出力されることがあります。さらに,メッセージ出力元ユニットがあるホストの標準エラー出力に出力されることもあります。
-
シングルサーバ,又はシステムマネジャがあるユニットの障害発生時
-
メッセージログサーバの異常終了後,再起動前
-
待機系システム
-
HiRDB開始中
-
- 注※4
-
運用コマンド又はユティリティが出力するメッセージの場合,メッセージログファイルには出力されないで,メッセージ出力元ユニットがあるホストのイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)にだけ出力されることがあります。
- 注※5
-
XDSが出力するメッセージの場合は,メッセージログファイルではなく,次が出力先となります。
-
syslogfile
-
XDSメッセージログファイル
ただし,XDSが開始中のときは,syslogfile,及びXDSメッセージログファイルに出力されないことがあります。
-
- 注※6
-
XDSが出力するメッセージの場合は,標準エラー出力,標準出力ではなく,次が出力先となります。
-
XDSログファイル
-
XDSメッセージログファイル
ただし,XDSが開始中のときは,XDSメッセージログファイルに出力されないことがあります。
-
- 注※7
-
XDSが出力するメッセージIDがKFPZメッセージの場合は,エラーログファイル,及びクライアントエラーログファイルではなく,次が出力先となります。
-
XDSログファイル
-
syslogfile
-
XDSメッセージログファイル
ただし,XDSが開始中のときは,syslogfile,及びXDSメッセージログファイルに出力されないことがあります。
-
- TYPEx:
-
KFPJメッセージの中には,同一のメッセージIDでType2 JDBCドライバとType4 JDBCドライバの2種類のメッセージが存在するものがあります。Type2とType4の2種類のメッセージが存在する場合は,両方のメッセージを記載しています。この2種類のメッセージが存在する場合だけ,どちらの種類のメッセージなのかを区別するために,次のように表記します。
TYPE2:Type2 JDBCドライバのメッセージであることを示します。
TYPE4:Type4 JDBCドライバのメッセージであることを示します。
Type4 JDBCドライバのメッセージの場合,メッセージテキストに続いてメッセージを出力したクラス名称,メソッド名称を出力する場合があります。その場合の形式を次に示します。
KFPx1n1n2n3n4n5-i メッセージテキスト[aa....aa.bb....bb]
-
aa....aa:メッセージを出力したクラス名称
-
bb....bb:メッセージを出力したメソッド名称
-
- プライマリ/XDS:
-
KFPAメッセージの中には,同一のメッセージIDでプライマリ機能提供サーバとXDSの2種類のメッセージが存在するものがあります。2種類のメッセージが存在する場合は,両方のメッセージを記載しています。この2種類のメッセージが存在する場合だけ,どちらの種類のメッセージなのかを区別するために,次のように表記します。
プライマリ:プライマリ機能提供サーバのメッセージであることを示します。
XDS:XDSのメッセージであることを示します。
- L:メッセージの出力レベルを示します。
-
メッセージの出力先がsyslogfileの場合,XDSサーバ定義のpdq_log_syslog_outオペランドで,出力するメッセージのレベルを指定できます。このオペランドが有効となるメッセージは,KFPQメッセージです。
メッセージの出力レベルを次の表に示します。レベルの数字が小さいほど,優先順位の高いメッセージです。
レベル
メッセージの種類
3
I
XDSの開始,終了などを示すメッセージ
E
プロセスダウンなどの致命的な障害を示すメッセージ
処理続行に支障のない障害を示すメッセージ
下位レイヤ(部品)の障害を示すメッセージ
Q
コマンドの問い合わせなどのユーザからの応答が必要なメッセージ
4
W
リソース不足などの障害の予告を示すメッセージ
リトライなどが発生するが,処理続行できる障害を示すメッセージ
5
I
処理の開始,終了などの情報を示すメッセージ
6
I
性能,統計情報などの情報を示すメッセージ
- [HiRDB/SD]:
-
このマニュアルには,HiRDB Server Version 9が出力するメッセージと,HiRDB Structured Data Access Facility Version 9が出力するメッセージの両方が記載されています。[HiRDB/SD]の表記があるメッセージは,HiRDB Structured Data Access Facility Version 9だけが出力するメッセージであることを示しています。