11.1.8 HiRDB SQL Tuning Advisor用アクセスパス情報ファイル
HiRDB SQL Tuning Advisorが使用するアクセスパス情報ファイルを,HiRDBクライアント側に出力します。HiRDB SQL Tuning Advisorを使用して,このアクセスパス情報ファイルと,SQLトレース情報とを突き合わせて解析できます。これによって,性能上問題になるSQLを特定しやすくなります。HiRDB SQL Tuning Advisorの機能の詳細については,HiRDB SQL Tuning Advisorのヘルプを参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 設定方法
HiRDB SQL Tuning Advisor用アクセスパス情報ファイルを出力する場合,次に示すクライアント環境定義を設定します。
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PDTAAPINFPATH
アクセスパス情報ファイル出力ディレクトリを指定します。出力先ディレクトリがなかったり,書き込み権限がなかったりして,出力処理でエラーが発生した場合,アクセスパス情報を出力しません。なお,出力処理でエラーが発生しても,実行中のSQLはエラーにはなりません。ただし,JDBC4.0のType4 JDBCドライバでは例外を投入します。
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PDTAAPINFMODE
アクセスパス情報ファイルのファイル名の形式を指定します。
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PDTAAPINFSIZE
アクセスパス情報ファイルのファイルサイズを指定します。アクセスパス情報は2個作成しますが,ここで指定したファイルサイズを超えると,出力先をもう一方のファイルに切り替えます。
(2) アクセスパスの解析
HiRDB SQL Tuning Advisor用アクセスパス情報ファイルは,次の手順で解析します。
[手順]
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[スタート]−[プログラム]−[HiRDB SQL Tuning Advisor]−[HiRDB SQL Tuning Advisor]を選択し,HiRDB SQL Tuning Advisorを起動します。
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接続の設定を行います。
接続の設定方法については,「HiRDB SQL Tuning Advisorの環境設定」を参照してください。設定済みの場合,この手順は必要ありません。
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[オプション]メニューから[対象ファイル指定]を選択します。
[対象ファイルの指定]画面が表示されます。
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[アクセスパス]タブで,アクセスパスファイル名を指定し,[追加]ボタンをクリックします。すべての対象ファイルを追加したら,[OK]ボタンをクリックします。
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[アクセスパス解析]ボタンをクリックします。
UAP一覧が表示されます。
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該当するUAPの行をダブルクリックします。
SQL一覧が表示されます。
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該当するSQLの行をダブルクリックします。
アクセスパスの解析結果が表示されます。[警告内容]に表示されるガイダンスを参照してください。
(3) 留意事項
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HiRDBサーバが,バージョン06-00以降であれば,この機能を使用できます。
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SQLオブジェクトがバッファ中にあるSQLについても,SQLオブジェクトを再作成するため,HiRDBサーバ側の負荷が増えることがあります。
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この機能を使用している場合,プロセス間メモリ通信機能は使用できません。クライアント環境定義のPDIPCオペランドにMEMORYを指定していても,DEFAULTを指定した場合の動作となります。
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HiRDB SQL Tuning Advisorのダイナミックブラウジング機能を使用する場合は,クライアント環境定義PDTAAPINFPATHの指定は無視されます。
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HiRDBサーバがバージョン07-03より前の場合にこの機能を使用するときは,UAP統計レポート機能でアクセスパス情報を取得する設定(クライアント環境定義PDUAPREPLVLにp又はaを指定)をしていても,UAP統計レポートのアクセスパス情報は出力しません。