4.14.1 概要
先頭からn行だけの検索結果を取得すると,SQLの検索性能を向上できることがあります。検索結果の行数が少ないほど,性能の向上も期待できます。
先頭からn行の検索結果を取得する機能を使用すると,SQLの検索結果のうち,先頭(又は,指定した先頭からのオフセット行数分スキップした箇所)からn行だけを受け取ります。この場合,SQLの最適化が選択するアクセスパスが変わります。その結果,次のようにSQLの検索性能が向上することがあります。
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探索条件を満たしたすべての行を対象とするソート処理が不要となるため,ソート処理の対象行が少なくなる場合があります。
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ORDER BYだけのために,HiRDBが作成していた作業表が不要となる場合があります。
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各サーバプロセスで,検索結果の先頭n行に入らない行を読み込まないことで,サーバプロセス間の通信量が削減できる場合があります。
先頭からn行の検索結果を取得する機能を使用する場合,LIMITを指定します。LIMITについては,マニュアル「HiRDB Version 9 SQLリファレンス」を参照してください。