4.2.1 FIX属性の表
FIX属性の表は,行が固定長なので,1行を一つの列とみなした操作など,表の列数が多いほど有効です。
行単位で操作をする場合,列単位で操作する場合と比較して次に示す特長があります。
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処理時間が短い。
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処理する列数が増えても処理時間に影響しない。
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1行分のデータを1個のデータとして受け渡しができるため,UAPの作成や保守がしやすい。
FIX属性の表に対する次の操作では,行単位で操作をした方が処理効率が向上します。
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すべての列,又はほとんどの列を検索する場合
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すべての列,又はほとんどの列を更新する場合
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データを挿入する場合
なお,一つの行全体が操作の対象なので,表に列を追加したときは,データを受け渡す埋込み変数も宣言し直してください。
FIX属性の表は,可変長の列やナル値の列がないことが条件になります。しかし,列数が多いなど,1行を一つの列とみなした操作をした方が効率が良い場合,次に示す方法で可変長の列やナル値の列をなくすことを検討してください。
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定義長の小さい可変長データ,及び実長の取り得る範囲が狭いデータを固定長にする。
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ナル値をほかの値(例えば,数データの場合は0,文字データの場合は空白)で代用する。