3.2.3 整合性制約
HiRDBには,データベースのデータが正しい状態であることを保証するため,次に示す二つの整合性制約があります。
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非ナル値制約
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一意性制約
- 〈この項の構成〉
(1) 非ナル値制約
指定した列の値に,ナル値を許さない制約のことを非ナル値制約といいます。
非ナル値制約は,CREATE TABLEのNOT NULLオペランドで指定します。非ナル値制約を指定した列に対しては,常に値が定まっていることが要求されるため,ナル値を与えようようとすると制約違反となります。制約違反の場合,データベースを更新できないので,非ナル値制約を指定した列には,ナル値を与えないようにする必要があります。
(2) 一意性制約
指定した列の値がすべての行で一意であり,列中での重複を許さない制約のことを一意性制約といいます。
一意性制約は,次に示す列に指定できます。
(a) クラスタキーとして定義する列
CREATE TABLEのUNIQUEオペランドで指定します。
クラスタキーの指定については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
(b) インデクスを定義する列
CREATE INDEXのUNIQUEオペランドで指定します。
CREATE TABLE,及びCREATE INDEXの指定については,マニュアル「HiRDB Version 9 SQLリファレンス」を参照してください。