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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


19.3.2 RDエリア単位の回復をする場合

〈この項の構成〉

(1) RDエリア単位の回復

ユーザ用RDエリア(RDAREA01,RDAREA02)を最新の状態に回復します。

pdrstr -m c:\sysarea\rdsys011\mast01 -b c:\hirdb\pdrstr\backup01
-l c:\hirdb\pdrstr\unld01 -p c:\hirdb\pdrstr\list01 -w c:\hirdb\pdrstr\sortwork 
-r RDAREA01,RDAREA02
〔説明〕

-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。

-b:バックアップファイル名を指定します。

-l:アンロードログファイル名を指定します。バックアップの取得後にアンロードしたアンロードログファイル名を指定します。

-p:データベース回復ユティリティの処理結果リストの出力ファイル名を指定します。

-w:ソート用ワークディレクトリを指定します。

-r:回復対象のRDエリアを指定します。

RDエリア単位で回復する場合に,関連するRDエリアを同時に指定しているかどうかを内部でチェックします(pdrdreflsコマンドが実行されます)。RDエリアの指定で不足があるときは,KFPR26289-Wメッセージが出力され,処理結果としてpdrdreflsコマンドのメッセージがデータベース回復ユティリティ(pdrstr)の処理結果出力ファイルに出力されます。不足しているRDエリアは,処理結果出力ファイル内のKFPT02028-Wメッセージで確認します。なお,KFPT02004-Wメッセージは無視してください。チェック対象のRDエリアとチェックする条件を次に示します。

チェック対象のRDエリア
  • 表格納用RDエリアとインデクス格納用RDエリア

  • 表格納用RDエリアとLOB列格納用RDエリア

  • 参照表又は被参照表を格納しているRDエリア

ただし,システム用RDエリアはチェックしません。

チェックする条件

次のすべての条件が成立した場合にチェックします。

  • pdstartコマンドの-rオプション以外でHiRDBを起動している

  • -Rオプションを指定していない

  • -rオプションでRDエリアを指定している

  • ディクショナリ用RDエリアを回復対象にしていない

(2) アンロードレスシステムログ運用でのRDエリアの回復

ユーザ用RDエリア(RDAREA01,RDAREA02)を最新の状態に回復します。アンロードレスシステムログ運用をしています。

pdrstr -m c:\sysarea\rdsys011\mast01 -b c:\hirdb\pdrstr\backup01
-L -p c:\hirdb\pdrstr\list01 -w c:\hirdb\pdrstr\sortwork -r RDAREA01,RDAREA02
〔説明〕

-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。

-b:バックアップファイル名を指定します。

-L:システムログファイルを入力情報にする指定です。

-p:データベース回復ユティリティの処理結果リストの出力ファイル名を指定します。

-w:ソート用ワークディレクトリを指定します。

-r:回復対象のRDエリアを指定します。