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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


19.2.12 範囲指定の回復

アンロードログファイル又はシステムログファイルを指定して回復する場合,回復対象とする時間の範囲を指定できます。この範囲指定は,回復対象のRDエリアごとにも指定できます。範囲指定をした場合,指定した範囲内で同期点を迎えたトランザクションが出力するログだけが回復対象となります。範囲指定の回復をする場合に対象となるログの例を次に示す。範囲指定の回復については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。

範囲指定の回復の概要を次の図に示します。

図19‒4 範囲指定の回復の概要

[図データ]

〔説明〕

トランザクション1のように,開始時点で実行中のトランザクションがある場合は,開始時点以降のログを使用して回復します。

トランザクション3のように,回復終了時刻までに同期点のないトランザクションについては回復しません。指定した範囲内で同期点を迎えたトランザクションについては,同期点までのログを使用して回復します。なお,トランザクション3のように,同期点のないトランザクションがある場合にはその旨ワーニングメッセージを出力します。