Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


19.2.8 最新の状態以外に回復する場合

障害が発生したRDエリアを最新の状態に回復する場合は,そのRDエリアだけが回復の対象になります。しかし,最新の状態以外(バックアップ取得時点又は任意の同期点)に回復する場合は,障害が発生したRDエリアだけではなく,関連するRDエリアも一緒に回復する必要があります。

例えば,表格納RDエリアに障害が発生し,インデクス格納RDエリアは正常の場合,表格納RDエリアだけをバックアップ取得時点に戻すと,表データはバックアップ取得時点に戻り,インデクスデータは最新の状態となり,両者が不一致な状態になります。そのため,インデクス格納RDエリアも表格納RDエリアと一緒にバックアップ取得時点に回復する必要があります。

ポイント

関連するRDエリアはまとめてバックアップを取得し,まとめて回復してください。ここでいう関連するRDエリアとは,データの整合性を守る必要があるRDエリアのことです。例えば,次に示すRDエリアが該当します。

  • インデクス格納RDエリア(インデクスが定義されている場合)

  • ユーザLOB用RDエリア(LOB列が定義されている場合)

  • システム用RDエリア(定義系SQLを実行した場合など)

  • 横分割表を格納しているすべてのRDエリア(表を横分割している場合)

データの整合性を守る必要があるRDエリア(関連するRDエリア)については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア」を参照してください。

参考

インメモリRDエリアを最新の状態以外に回復する場合も,ここで説明した内容が適用されます。