16.2.2 オプション
HiRDBに接続する際に使用する認可識別子を指定します。省略した場合は,環境変数PDUSERに設定された値が仮定されます。PDUSERに値が設定されていない場合,ユティリティを実行するユーザのOS上のユーザIDに対応するユーザ名が仮定されます。
認可識別子を「\""」と「"\"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「\""」と「"\"」で囲まない場合は,すべて英大文字として扱われます。
最適化情報の取得対象となる表の所有者の認可識別子を指定します。
省略した場合,-uオプションで与えられた認可識別子が仮定されます。
認可識別子を「\""」と「"\"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「\""」と「"\"」で囲まない場合は,すべて英大文字として扱われます。
-uオプションで指定した認可識別子に対応するパスワードを指定します。
-uオプションが指定されていて,-pオプションを省略した場合,ユーザに対して入力を要求し,入力された値を用います。パスワードが不要な場合は,空送信を押してください。
-uオプションが省略されていて,-pオプションも省略した場合,環境変数PDUSERに設定された値が仮定されます。PDUSERに値が設定されていない場合,ユーザに対し入力を要求し,入力された値を用います。パスワードが不要な場合は,空送信を押してください。
パスワードを応答できない環境で実行するとき,パスワードの入力が要求される条件では実行しないでください。パスワードの入力が要求される条件とは次のどちらかです。
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-uオプション指定あり,かつ-pオプション指定なし
-
-uオプション指定なし,-pオプション指定なし,かつ環境変数PDUSERにパスワードの設定なし
パスワードを「\""」と「"\"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「\""」と「"\"」'で囲まない場合は,すべて英大文字として扱われます。
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-t {表識別子|ALL}
- 表識別子
-
最適化情報の取得対象となる表の識別子を指定します。
ディクショナリ表,ビュー表,及び一時表は指定できません。指定して実行すると,pdgetcstはKFPN00202-Eメッセージを出力してエラー終了します。
表識別子を「\""」と「"\"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「\""」と「"\"」で囲まない場合は,すべて英大文字として扱われます。また,表識別子に空白が含まれる場合は,「\""」と「"\"」で囲んでください。
- ALL
-
スキーマ内のすべての表を対象とする場合に指定します。ただし,ディクショナリ表,ビュー表,及び一時表の場合,pdgetcstは処理をスキップします。
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-d
-tオプションで指定した表に関する最適化情報,及び表中に定義したインデクスに関する最適化情報を削除する場合に指定します。
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-c {lvl1|lvl2}
最適化情報収集レベルについては,「最適化情報収集レベル」を参照してください。
lvl1:表の行数,及び統計情報キャッシュサイズを取得します。
lvl2:表のすべての最適化情報を取得します。
最適化情報を設定してある最適化情報パラメタファイルの名称を,絶対パス名で指定します。このオプションを指定した場合,現在のデータベース状態からの最適化情報は収集しないで,最適化情報パラメタファイルの最適化情報をディクショナリ表へ登録します。このオプションを指定した場合,-dオプションは指定できません。
最適化情報収集ユティリティの実行結果を出力するファイルの名称を絶対パス名で指定します。省略した場合,実行結果は出力されません。
-t ALL指定のpdgetcstがエラーとなった場合,このオプションを指定しているときは,エラーとなった表を特定できます。
列の最小値,列の最大値,及び区間内の列の最大値に指定した値の中の空白について,空白変換するかどうかを指定します。
このオプションを省略した場合,システム共通定義のpd_space_levelオペランドの指定値に従って空白変換します。
空白変換レベルには,次の0,1,又は3のどれかの値を指定します。
- 0:
-
空白変換をしません。
- 1,又は3:
-
空白変換をします。1と3のどちらを指定しても意味は同じです。
空白変換をする場合,登録する表の列が各国文字列型,又は混在文字列型のとき,対応する最適化パラメタファイルの値の中の空白を,次のように変換します。
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各国文字列型の列の場合
連続する半角空白2バイトを,全角空白1文字に変換します。ただし,先頭から2バイト単位で変換します。
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混在文字列型の列の場合
全角空白1文字を,半角空白2バイトに変換します。
文字コードがutf-8の場合,全角空白1文字(3バイト)を半角空白2バイトに変換します。MCHARの場合は,データ長が短くなった分,定義長まで後ろから半角空白が埋められます。MVARCHARの場合は,データ長が短くなったままとなります。
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-
-e 最適化情報パラメタファイル名 〜<パス名>
最適化情報を退避する場合,最適化情報を出力するファイル名を絶対パスで指定します。
- <規則>
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ディクショナリ表に最適化情報が登録されていない場合は,最適化情報を退避できません。
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-eオプションで指定した名称のファイルが既に存在する場合,KFPN00015-Iメッセージを出力して,既存のファイルに最適化情報を上書きします。
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ディクショナリ表に最適化情報が登録されていない状態で,かつ-eオプションで指定した名称のファイルが既に存在する場合は,既存のファイルを削除し,-eオプションで指定した名称のファイルも作成しません。この場合にも,KFPN00015-Iメッセージを出力します。
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-eオプションで退避した最適化情報パラメタファイルは,表定義が同じ場合に限り,ディクショナリ表へ再登録できます。表定義が異なる場合は,再登録できないことがあります。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「表及びインデクスの定義変更をした場合の最適化情報パラメタファイルの使用可否」を参照してください。
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最適化情報収集ユティリティの実行時間を監視する場合に,その監視時間を分単位で指定します。
このオプションに指定する値の目安や動作については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」のシステム共通定義pd_cmd_exec_timeオペランドの説明を参照してください。
なお,このオプションに0を指定した場合は,監視を行いません。
オプションを省略した場合は,システム共通定義のpd_cmd_exec_timeオペランドの指定値に従います。